かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

納車

 今日は早起きして、車を受け取りに行ってきた。

 彼女が生まれて初めて所有する新車。

 僕のほうがだいぶわくわくしてたけどね。

 諸々説明を受けて書類にサインして、車屋さんの全従業員さんに見送られながらお店を後にした。新車だとああいうのあるんだねえ。

 さっそく自慢しに僕の実家へ行った。

 そしたら母が申し訳なさそうに、父の実家に結婚式のお礼に行ってきて欲しいと言ってきた。

 父がそう言ったらしい。

 もはやそれに関しては嫌だとかなんだとか言う気も起きない領域に達していたので、さっさと終わらせるため単身乗り込んだ。

 一緒に行って迷惑を掛けたくないのと、滞在時間を短くするためと、残された母のケアをお願いしたくて、彼女には残ってもらった。

 こういうときに、彼女がいてくれればとりあえずこっち(母の方)は大丈夫だろうって思って任せられるのがすごく助かる。

 ささっと挨拶してお礼を言って、ご仏壇に線香をあげて、適度な雑談をしたあとにスパパッと帰ってきた。

 ほんで実家に帰ってきて、おやつ食べながら、車のルームミラーとハンドルカバーを買いに行きたいって話をして、母を連れて出掛けた。

 母は車が好きだから、きっと一緒に行ったら喜ぶだろうって思って。

 案の定新車の機能に感動してた。

 彼女が気を利かせて助手席を母に譲ってくれたので、満喫できたと思う。

 ルームミラーしか手にはいらず、ハンドルカバーは保留。

 再度実家に帰ってきて、そばを食べせてもらってから帰宅。

 彼女が今日、あんなちゃん(久々なので名前がなかなか思い出せなかった)とお茶するお約束をしていたので、お昼すぎには一旦家に帰ってこなければいけなかったのだ。

 実家から家までは彼女の運転で帰ってきてみたんだけど、危なげない運転で無事に帰ってこれた。

 車幅とか、全長とか、感覚がだいぶ違うと思うので、慣れるまで大変かも。

 ゆっくり慣れてもらえればいいかな。

 彼女がお出かけから帰ってきて、なんとか再度出掛ける元気が残っていたので、ハンドルカバー探しの旅へ出た。

 車の用品店、ドンキを周り、結局最初の方に気になったものを買いに戻った。

 ドンキでは全く目的とは関係のない、ボードゲームを見つけてしまい、買った。

 面白そうなやつ。

 彼女と一緒に遊びたいから、買っちゃった。

 それからインテリア雑貨屋さんに行って、ベッドのカバーと枕カバーを購入。

 お買い物がだいぶ楽しくて、わいわいしてた。

 ドラッグストアで歯磨き粉とか買っちゃいつつ、家に帰ってご飯にしようと思ったのだが、曲がる道を間違えて外食することになった。

 ちょっと前から食べたいなあああって思ってたハンバーガー。

 二人して食べちゃう?って言いながらお店に入っていくのは楽しかった。

 勢いに乗って二つも食べて大満足。

 それからふと本屋さん行きたい!って思って、少し遠い本屋さんまでドライブした。

 新しい車を乗り回したい気持ちのおかげで、普段の倍くらいの行動力を発揮した。

 本屋さんでも素敵な本が結構あって、衝動買いに近い感じでほいほいっと買った。

 なんとなく分かっていたんだけど、僕たち二人とも廃墟が好き。廃墟っていっても大きな括りで、そこからジャンルが細分化されていくと思う。

 その細分化された先の好みが一致してて、分かるー?分かってくれのー!!って感じで嬉しくなった。

 廃墟の写真集みたいなの欲しくなったもんね。

 荒廃した住宅とかさ、そそるよね。

 人が住んでいた名残がそのまま残っているのが最高に良い。

 こういう好みを分かってくれるんだよ。

 最高だよね。

 めっちゃテンション上がった。

 彼女が今日はすごく久しぶりにデートした気持ちだって言ってて、確かに僕も、まだ一緒に住む前のデートの時みたいな楽しさを感じていた。

 すごく良い一日だったなあって振り返る感じ。

 そして今日が終わってほしくないと願う感覚。

 色んな物買い物して帰ってきて、さっきお風呂に入って、落ち着いたところ。

 色々行き過ぎて帰りが遅くなってしまった。

 今日はまだ終わってほしくない。

 でもなんか眠気が襲ってきてるんだよね。困る。

 やらなきゃいけないこともあるし。

 ねむぅ。

 おわり。