かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

褒める

 彼女は褒めるのがうまい。

 僕のことをよく褒めてくれるのだが、非常に些細なことから僕自身も頑張ったと思っているようなことまで様々なことに気づいてくれる。

 よく褒めてもらえるので僕はとっても気分が良い。

 彼女は考えていることや意見をすっと伝えることができるので、それが褒めるという行為にも繋がっているのだと思う。とても良いところだ。

 僕なんかは考えるところまではいっても、実際にアウトプットしないケースが多い。ふんわり頭の中で思っていても言葉にまで出さない、みたいな。

 彼女のことを褒めようと思ったときにも、咄嗟には出てこない。頭の中には言語化しきれないもやもやとした考えはあるのだが、それを無理やり言葉にしようとすると「すごい」とか「えらい」とか具体性が欠如したものにしかならない。

 念のため記しておくが、彼女に褒めるべきところがないから褒められないというわけではない。

 そこで久々にブログを書くことで僕の中にある言語化されていないもやもやを少し言葉にできたらいいなと思った。

 彼女を褒める、これが今日の目的だ。

 今、彼女のお腹では二人目の子どもがぐんぐん成長している。予定日まであと1か月と少し。お腹もだいぶ大きくなって身体的負担がかなり大きい状態だ。

 一人目の時はしんどければ横になって休めたし、気が向いたときにやりたいことをやりたいようにできたわけだ。しかし今は息子がいて、終始構ってくれと主張してくる。

 僕が家にいればまだ分担できるが、一人でいる時は地獄のような状態であることは想像に難くない。

 自分がしんどいときや体調が悪い時って、他人に優しくできない。余裕がないから。普通は他人に優しくされるべきタイミングだ。

 でも息子にはまだそれが分からない。分かる時もあるけど、自分の願望の方が基本的に優先されるから、彼女の体調は考慮されない。それは仕方のないことで、二人目なんだからどこもそう、なのかもしれない。

 しかし僕は息子と向き合っているなかで、自分がしんどい時に相手をすることの大変さをめちゃくちゃ理解している。実際に体験しているのだから間違いない。

 めちゃくちゃしんどい。めちゃくちゃ。

 だからそれをほぼ毎日、僕がいない間やっている彼女はすごいのだ。

 他人と比較する必要はない。全く同じ環境など存在しないのだから。

 ご飯を作って、一緒に食べて、一緒に遊んで、着替えもさせるし、おむつも替える。こういう当たり前のことをきちんとやるのですら大変だ。忘れてはならないが、彼女は今お腹に重りが付いている状態なのだ。自分のことをやるのですら高負荷でしんどいのに、プラスで息子の面倒を見ているのだ。それは僕が普段息子を見ていて感じているしんどさの何倍かだろう。

 そして彼女は今、育児の大変さと共に、食事制限の大変さを抱えている。

 詳細はここでは別にいいので省くけど、食べたいものを自由に食べる、ができなくなっている。

 これって相当なストレスだし負担だと思う。

 まして、彼女は食でストレス解消してきたタイプだと思う。僕もそう。

 おいしいものを食べて、頑張ったご褒美にしたりだとか、気分が上がらないときに甘いもの食べて元気出したりだとか。

 それができないのだ。

 これもまた彼女にとって計り知れない負担になっている。

 でも、でも彼女がすごいのは、これに向き合って正面からしっかり戦っているところだ。

 制限に引っかからないような食生活を心がけているし、食事の報告義務があるので、それも怠らずにやっている。

 当たり前のことをきちんとやれることって、実はすごいことなんだって大人になって気づいた。できない人いっぱいいるんだもん。

 ただただ制限を守っているだけでなく、彼女は勉強と工夫をして食生活を豊かなものに変えていっているところも素晴らしいところだと思う。

 制限されれば食べれるものの幅は確実に狭まり、努力しなければ悲しい食卓になってしまう。

 この制限を機にというわけではなくてそれよりも前からだが、彼女は料理に力を入れており、野菜を多く摂取するためにレシピを調べ、新しい料理に挑戦している。

 おかげで、なんだったら以前よりもクオリティの高い食卓になっている。

 もともと料理をやらないだけで基礎的な知識はあった彼女は、息子のためもあって料理をするようになってからはどんどん玄人っぽくなってきた。

 レシピがあるからといって美味しく作れるとは限らないというのは僕自身が身をもって経験したことだが、彼女が作ってくれるものはどれもおいしい。

 特に僕が自ら進んで食べようと思わないようなもの(先日作ってくれた南蛮漬けなんてまさにそれだったのだが)もめちゃくちゃ美味しく作ってくれる。びっくりしたもんね。

 彼女と一緒に暮らすようになって、食べられるようになったものって結構あると思う。ぱっと思いつくのはゴボウなんだけども。これも彼女が料理してくれたおかげで食べれられるようになった。苦手なものを料理して食べられるようにできる人って料理がうまい人だよね。

 今度はどんな料理を作ってくれるかな~とわくわくしている。

 結構僕に好き嫌いがあるから、そこで料理を難しくさせてしまっている部分もあると思う。申し訳ない。

 それでも彼女の料理を楽しみにしていることはわかっていてほしい。

 家事と育児、そして僕の世話。彼女は毎日本当に頑張ってくれていると思う。

 僕にはそんなに手間掛かってないよ、と彼女が言ってくれると嬉しいのだが、僕視点でいうと面倒や手間を掛けているなと思うことは結構ある。

 今後必要になりそうなものをリストアップしてくれるなんてのもそうだ。二人目が産まれてくる際に必要になるものなんていうのは、彼女が言ってくれて初めて、なるほどそれが必要なのね、となる。出産関係でなくても、彼女は生活のクオリティが上がるものなんかも情報を収集してくれている。ぼーっと生きている僕では知りえないことがぼーっとしていても入ってくる。先日はおかげで良いまな板が買えた。

 実家へ連絡しなくちゃいけないことがあって、僕がそれを忘れているなんて時も、彼女がちゃんと気にしていてくれて、連絡した?って確認してくれる。こういうのもとてもありがたい。すぐ忘れちゃうからね。

 それで思い出したけど、僕が遅刻しないように心配してくれているので、朝起こしてくれるのもめちゃくちゃありがたい。わざわざ自分のスマホにアラームを設定して毎日起こしてくれるのだ。自分のスマホのアラームをオフにしたままだったことを今思い出したのであとでオンにしておく。彼女に頼り切りなのはよくない。

 なんかちゃんと褒めれてる?

 ただ感謝を述べてるだけになってきてるような。

 長く書いていると自分が何を言いたかったのか見失うね。

 しんどい生活の中、すべてを投げ出したくなることだってあると思うんだけど、それでも耐えて、息子の面倒を見て、僕のために食事を作ってくれて、頑張ってくれている彼女はえらいと思う。

 しんどさって他人には分からないけど、僕は彼女がめちゃくちゃしんどいって分かってる。肉体的にも精神的にも。それでも毎日頑張っているのも分かっている。

 いろいろやらなきゃいけないことが出来てないと彼女は言うけれど、無理をしないで、できる範囲でやってくれればいい。息子にご飯をあげてくれて、僕の帰りを待っていてくれればそれで十分だ。

 お盆休み中は彼女に可能な限り楽をさせてあげようと思っていたけど、彼女も僕に気を遣って休ませようとしてくれて、結果的にあんまり負担を軽くできなかったかなと最終日に反省している。あ、日付が変わったので最終日も終わった。

 毎日頑張ってくれている彼女に感謝している。

 いつもありがとう。

 おわり。