かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

襲来

 会社行って、一日中お留守番して、定時で上がって、帰宅。

 彼女も仕事を終えて帰ってきており、今から実家へみずまんじゅうくんに会いに行くというので一緒に行くことにした。

 僕らの結婚式のために、みずまんじゅうくん御一行がきてくれたのだ。

 何ヶ月ぶり?三ヶ月?四ヶ月?

 まあとりあえずそれくらいぶりだったけど、みんなあんまり変わった感じがしない。

 毎日のように、送られてくる写真を見ているからかなあ。

 おもちちゃんがかなりしっかりしてきた。生まれたての割れ物注意感が薄れてきてた。

 いないないばーすると笑ってくれるし、なんだったら目が合うだけで笑ってくれる。相当笑いの沸点が低い模様。

 にこにこしてくれてると、安心していられる。

 みずまんじゅうくんとおはぎちゃんは相変わらず、ひゃーひゃー言いながら走り回ってる。

 僕らが会いに来て喜んでくれたようだ。

 おはぎちゃんは喜んでくれてるみたいだけど、恥ずかしがっているのか近づくと逃げる。

 みずまんじゅうくんは独特な設定の遊びを教えてくれる。

 ここは海で、こうやって石を投げ入れるんだよ!ばしゃばしゃばしゃ~って、と教えてもらった。

 せっかくなので晩ごはんを頂いていくことにして、みんなでわいわいご飯を食べた。

 よくよく考えれば、僕はこんな人数でご飯を食べたことなど殆ど無い。

 彼女の実家でこの貴重な経験を何度もさせてもらえてありがたい。

 おはぎちゃんからのご指名で、僕が隣に座ってご飯食べた。

 ハンバーグを口元まで持っていくと食べてくれるので、全体の半分くらいは僕が食べさせてあげた。

 本当は一人で食べられるのに、途中から甘えん坊さんになって手伝ってって言って、食べさせてアピールしてきた。

 可愛いので全部食べさせてあげた。

 子どもの面倒って大変だけど、子どもが可愛いから頑張れるんだろうね。

 だいぶ僕のことを好きでいてくれてるみたいでありがたい。

 僕自身の数少ない親戚づきあいのなかで、子供の頃、今の僕くらいの人に遊んでもらった記憶って結構色濃く残っている。

 だからきっと、みずまんじゅうくんたちも、僕と遊んだことをずっと覚えてくれているんじゃないかなあ。

 実際の道具を使った、リングボーイ・ガールのリハーサルも上手にやってくれたので一安心。

 わいわい遊んでたら結構時間が経ってしまって、その後買い物に行く予定もあったので足早に退散。

 みずまんじゅうくんはとっても名残惜しそうだった。

 おはぎちゃんはいつもどおり、なんともない顔で見送ってくれた。

 おもちちゃんはぷりんぷりんだった。

 彼らが経験する最初の結婚式。

 少しでも思い出になってくれるような式にできたらいいなあ。

 がんばらなくっちゃ。

 おわり。