かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

緊張

 明日休日出勤。

 結婚式までもう日がないというのに。

 なんでこんな日に出勤させるんや。

 鬼か。

 気遣いや思いやりがない会社ではないのだが、肝心なところで全く発揮されない。

 わりとどうでもいいところで優しい。

 優しさの無駄遣い。

 まあいい。

 仕方がない。

 会社でお留守番するだけのお仕事だから、結婚式で飾る写真を選別する作業でもしておくとする。

 ついでに挨拶の文章とかも考えなくっちゃ。

 時間を無駄にしたくないし、頑張ってやろう。

 そうだ、仕事をやりにいくんじゃなく、集中して結婚式の準備をできる環境に身を置くと考えよう。

 そんな風にやる気に満ちているときに限って、緊急の用件が飛び込んできて、時間がなくなるのだ。

 あーやだやだ。

 考えたくない。

 結婚式が近づいてきて、なんだかそわそわするし、緊張してきた。

 今からそんな状態でどうするんだろうって感じだ。

 挨拶も読むだけとは言うけど、めちゃくちゃ緊張するのは間違いない。

 あがり症なのだ。

 その点彼女は全く緊張しないから、凄いと思う。

 本番に強い。

 僕は勝手に焦ったり慌てたりして、ミスを自ら招き入れてしまうところがある。

 落ち着かないといけないと思えば思うほど、焦っちゃうみたいな。

 彼女は基本的に堂々としている。

 苦手分野のことに関しては別だけど、それは当たり前だろう。

 結婚式で、僕がふわふわしていて、彼女がどっしり構えている感じになっちゃうと困る。

 みんなに、堂々としている夫というイメージを持ってもらわなくっちゃ。

 特に彼女の方の親戚やご友人方に、しっかりしている頼れそうな旦那さんという印象を持ってもらえれば大成功なわけだ。 

 ぷれっしゃー。

 こうして自分を追い込んでしまっているのかもしれない。

 緊張する~!

 おわり。