かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

今日の話、午後の部

 さて午後の分。

 午後の大事な予定というのは、彼女のご両親へのご挨拶のこと。

 そして急いでいたのは、手土産を買ってないことに気付いたから。

 本当は前もって用意しておくべきものなのだが、気付くのが遅くてギリギリになってしまった。

 急いで買いに走って、なんとか予定の時刻に彼女の家へたどり着いた。

 直前になってかなり緊張してきて、あーどうしようどうしようって思ってた。

 いつもの部屋に通されるのかと思ったら、知らない部屋に通してもらって、更に緊張した。

 いやあ、緊張する。

 話の流れは全く考えて来てなかったけど、これを言おうとか、こんな感じで受け答えしようというのはあった。

 でも、全然うまく喋れなかった。

 だめなやつだと思われてそうだなあと思いながら、そう思うと余計に焦っちゃうから落ち着けー落ち着けーと言い聞かせてた。

 彼女が席を外した時に、お母さんに「本当にいいの?返品不可だよ」ってかなり本気な顔で言われたので、これに対しては「大丈夫です」と力強く答えておいた。

 彼女と今まで、付き合う前の時間も含めて長い間一緒にいましたが、一緒にいたくないとか、嫌だって思ったことは一度もないですと言っておいた。

 これに関しては聞かれるだろうなって思ってたから、理想的な回答ができたかは分からないけど、戸惑うことなく堂々と言えた。

 なんとかかんとか、ご挨拶を済ませ、ちょっとだけ心の荷が降りた。

 そしたらお次の予定である。

 彼女と一緒に、お家探し!

 僕はこういうの初めてなのでワクワクドキドキしてた。

 メジャーなお部屋探ししてくれるところへ行ってみた。

 様子見だーって思ってたんだけど、物件を調べてもらって、ここどうですか~って話をしてると、どんどんその気になってくる。

 ネットで調べて気になっていた物件も紹介してもらえたので、見に行ってみることにした。

 もう一件良いなって思ったところは新築の所で、まだできてないので中を見に行くことはできないとのこと。

 写真とかの情報では伝わらないね!というのが見に行った感想。

 築年数が10年近く経ってるからどうなんだろうって思ったけど、きれいだし、ある程度広さもあるし、住めるなって思った。

 実際に部屋を見ると、想像が補完されていくというか、ここにこうやってベッドを置いてとか、きっとここでテレビを観るんだろうとか、具体性を帯びてくる。

 そしたらどんどん楽しくなってきた。

 収納の確認なんかしちゃって、これくらいあれば十分だなあとか考えたり。

 写真をパシャパシャ撮らせてもらったり。

 築10年くらいの物件でこれだけ素敵なら、新築の方なんてもっと素敵に違いないわ!って思った。

 中は見れないけど、前をさらーって通って貰えるってことで向かってみると、大発見があった。

 彼女の職場からめちゃくちゃ近い。目と鼻の先。

 歩いて通えるレベル。

 もう迷う必要がほぼなくなった。ここにしようって思った。

 でもまあ中も見ないで決めてしまうのはさすがに気が早い。

 来週だったら中を見させてもらうことが可能っぽいので、予約して今日は終わりにした。

 今まで住めたら良いなあとか一緒に暮らしたいなあとかぼやーっとした感覚だったけど、今日ものすごく具体的になった。

 できるだけ早く一緒に暮らしたい。

 新築の方は完成はもちろんまだで、入居まで少し時間が空いてしまうけど、ここ以上に良いところは見つからないような気がする。

 今年中に決めちゃいたいね。

 結構ここまでで体力を使った僕らは一回家に帰って休憩した。

 彼女の体調、特に喉の調子が良くなくてつらそうなのがかわいそうだった。

 晩ご飯を食べに行くついでに、ベビー用品とか子供服を扱うお店に行って、みずまんじゅうくんとおはぎちゃんにそれぞれ服を買ってあげた。

 服を買うつもりはなかったんだけど、とっても可愛いのを見つけて、迷う余地はなかった。

 買うしかない!って思った。

 また彼女のお姉ちゃんに、そんなに買わなくていいって言われるかなあ。

 晩ご飯はお寿司にした。

 ついついたくさん食べちゃうね。

 お腹をぽんぽんにしたのち、彼女の家へ寄らせてもらうことにした。

 途中ドラッグストアへ寄り道。

 彼女の家へ到着したのが遅い時間になってしまったので、少しだけゆっくりさせてもらってから帰ってきた。

 彼女から離れたくないなあって思った。

 一緒に暮らせばこの別れはないもんね。

 家に帰ってきても、一緒に住む家のことばっかり考えてた。

 楽しみだ。

 家具とか家電も準備していかなくちゃ。

 それも楽しみ。

 おわり。