かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

否定マイスター

 今日は二人とも休みで、やることリストをこなしていく日にした。

 買い物。結婚式の準備。実家訪問。

 結婚式のウェルカムボードをどうするかで悩んでいたのだけれど、ホームセンターへ買い物に行ったら良いものを見つけた。

 おしゃれな額縁付きの黒板。

 自分たちで作りたいと思っていたものの、ほぼイメージ通りのものがあった。

 黒板のつもりはなかったけど、黒板のものを見てみたらとってもかっこよかった。

 これに作ったリースを何らかの方法で固定すれば絶対にいい感じになる。

 わざわざ自分たちで板を買って色を塗ってってするつもりだったから、それをやらずに済んでラッキー。

 この買物で大満足した僕たちは、僕の実家へ行ってご飯を食べ、ケーキも頂いた。

 それから食材の買い物に行き、いったん帰宅。

 少し休憩してから彼女の実家に行って、ウェルカムボードの作業をさせてもらった。

 彼女の家にはいろんな道具がある。

 円滑に作業が進められて助かった。

 彼女のお父さんのアドバイスや彼女のアイディアで、無事リースの固定にも成功し、一段落。

 その後晩ごはんをごちそうになってから帰ってきた。

 今日は僕が彼女の言うことにあれやこれやと反論をして否定的な態度ばかりとってしまう日だった。

 自分でもどうしてそうなってしまうのかが分からずにいた。

 僕の主観では、意見をして会話に参加しているというつもりで、彼女から言われるまでは彼女の発言にケチばかり付けている状態っていうことに気付いてなかった。

 おそらく、僕は物事に対して保守的になりすぎて、決定をすることや作業を先に進めることから無意識的に逃げていたのだと思う。

 ウエルカムボードを作るための諸々のアイディアについても、僕に明確なビジョンがなく、不安な気持ちがあるだけの状態。

 そこで彼女が色々考えて意見を出してくれるわけだが、僕はその意見を処理しきれずにいた。

 思考がまとまらないまま、ゴーサインを出すわけにも行かず、しかし何かしらここから話を進めて行かなければならない状況で、僕は彼女の意見を否定することで自分の考えを整理しつつ、答えを先延ばしにしていたのだと思う。

 まとめると、彼女と話し合っていたが、自分の中でこれだ!と納得できる答えが見つからず、とりあえず彼女の言っていることにケチを付けて答えを先延ばしにしていた、ということになる。

 クズ野郎。

 だけど、たぶんきっとこういうことなんだろうと思う。

 話し合いの中で彼女が意見を出してくれて、イメージのすり合わせをしようとしてくれていたのに、僕は妙に自分のイメージにこだわって彼女の意見を跳ね返してしまっていた。

 これに尽きる。

 彼女のほうが余程明確なビジョンを持っているのにだ。

 僕らは普段、イメージのすり合わせを必要としないくらい、意思の疎通がスムーズに行く。

 積極的に意見の交換をしなくても、なんとなく同じ答えに行きつく。

 なので普段はうまくいく。

 でも、時折意見の相違が発生したり、イメージのすれ違いが起こったりするわけだ。

 それは当たり前のこと。

 普通はそこで、意見交換をして、相手の主張を理解合ってイメージのすり合わせをしていく。

 しかし、普段そういうことをしていないから、僕は多分それがめちゃくちゃ苦手だ。

 意見交換がただの、意見の主張になってしまう。

 だから、彼女の意見を聞いて受け入れるというよりも、突っぱねるような言い方になるのだと思う。

 何度かこういう衝突が起こってしまうのはそこに原因があるんじゃないかな。

 改善案はたったひとつ。

 僕が意見交換を上手くできるようになることだ。

 彼女の意見を受け入れ噛み砕きつつ、自分の意見も相手に伝える。

 これが上手にできない限り、また同じような衝突が起こってしまうと思う。

 こういうコミュニケーションスキルが低いのが僕の問題点だ。

 重たい気持ちになった。

 これを意識して、彼女を嫌な気分にさせないような有意義な意見交換ができるようにしたい。

 おわり。