かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

まともな人間

 彼女のおかげで僕はだいぶ人間としてまともになったと思う。

 今まで無意識にしてきた配慮というものを、意識するようになった。

 僕は今まで、直感的にこうすれば喜んでもらえる、こうすれば悪い気はしないだろうみたいなことを実行してきた。

 でもそれって、僕の感覚だから、それに当てはまらない人にとっては間違っていることになりかねない。

 全くのハズレにはならないにしても、僕が想定したような結果にならないことはきっと今まであったはずだ。

 でも僕はあんまり気にしないでいた。

 うまくやれてると思ってた。

 でも彼女といるようになって、僕が導き出す答えがそれほど正しくないなっていうことに気付いた。

 それは、彼女が変だなとかおかしいなと思ったことを僕に伝えてくれるから判明した。

 これやったら嬉しいだろう!って僕が思ってることに、それは逆に嫌がられるかもよって言ってくれる。

 僕にない視点からの意見をくれる。

 そしたら、あぁ確かにそうだってなる。

 もしくは、いやいや僕の思ってるほうでやってみよう!って思う時もあるだろう。

 どちらにしても、彼女から意見を貰うことで、一歩立ち止まることができる。

 僕は勢いで喋ってると、失言することがある。

 それで何度も失敗してる。なんだか政治家みたいだね。

 それを自覚したのも、彼女と話している中でのこと。

 そんな言い方したら嫌な気分になるよって教えてくれたり、彼女を怒らせてしまって、原因を考えると僕の発言だったり。

 あぁ僕って軽率な発言をするんだなあって、この歳になって自覚した。

 自分が色々足りてない人間だっていうことを、彼女から教えてもらえてる。

 成長の機会を与えてもらえてると思ってる。

 別に彼女が、お前のここが足りてねえ!ここがダメだ!って直に怒ってくるわけではない。

 彼女はヒントを出してくれていると思ってる。

 それに僕が気付いてどうにかできるかってところだろう。

 発言に気をつけて、これを言ったらどんな風に伝わるんだろうって考えるようになった。行動もそう、どんな影響を与えるのかって考えるようになった。

 彼女はそういうのを僕以上に上手にやっているんだと思う。

 僕はまだまだ下手で、考えてても軽率な発言になるときあるし、考えがまとまらなくて変なこと言ったりやったりすることもある。

 でもそういうことを意識するきっかけを作ってくれたことに、とっても感謝している。

 彼女がいてくれたからこそ、だからね。

 同じことを別の誰かが言っても僕はどうにも変わらなかっただろうし。

 愛する人からの意見は大切にしましょう!

 おわり。