泣き顔
四年前の今日のブログを読み直してみたら、彼女の泣いている姿が好きと書いてあった。
思い返してみると確かにあの頃彼女の泣いている姿を可愛いと感じて好きだった。
今も、彼女が泣いているのを見ると胸がきゅんと締め付けられた感じがする。
守ってあげなくちゃって感じるから好きなんだと思う。
そのことを思い出したのと同時に、あの頃彼女はよく泣いてたんだなってことに気付いた。
職場環境の悪さが一番の原因ではあったと思うけど、彼女は今よりもすごく不安定で脆い存在のように思えた。
僕が支えてあげなければ折れて倒れてしまうのではないかと、本気で考えていた。
仕事のことやそれ以外のこと、いろんなことが彼女を悩ませ苦しませていた。
あの頃彼女は病んでいたんだろうか。
異常な空間でただ一人正常でいれば、いつか異常に取り込まれてしまう。
彼女はそうならないように戦っていたのだ。
僕がその異常な空間にのほほんと乗り込んできて、彼女の正常さを補強していったから、彼女は取り込まれずに済んだ。僕はそう思っている。
今はよっぽどのことがないと泣いている彼女は見ることができない。
たまにえぐえぐしてる時あるけど。
昔みたいな辛くて仕方がなくて流す涙はほとんどない。
環境が変わったことで、彼女にとって良い方向への変化があったんだと思う。
泣き顔の彼女は確かに可愛いけど、笑顔の彼女のほうが素敵だ。
今の彼女のほうが絶対に良い。
当時は見ている僕も苦しかったから。
彼女にはもっともっと幸せをたくさん感じて、楽しく過ごして欲しい。
そのために僕は頑張る。
おわり。