かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

共同作業

 共同作業ってお互いの距離を縮めるよね。

 その点、一緒に働いているっていうのはすごく良い。同じ空間にいられるし、同じ作業をする機会もある。

 ポジティブな考え方をすると、一緒に仕事をしていれば「すてき!」とか「かっこいい!」とか思ってもらえる機会ができるわけだ。僕の仕事っぷりを見た彼女が、好感を抱いてくれる可能性があるってことね。

 だから彼女に良い所を見てもらおうと張り切っちゃう時もある。調子がいいとね。思えば最初の頃はすごく張り切っていた。新しい職場のみんなに認めてもらおう!って思ってね。たぶん当時はそれがまあまあ成功して、彼女にも認めてもらえたんだと思う。

 彼女に評価されるってことは凄いことだ。彼女は鋭い。詰めの甘いところとか、不備なんかによく気づく。仕事ぶりに対する評価は厳しめだと思う。きちんと出来ていたら褒めてくれるし、出来ていなかったら叱ってくれる。指導のお手本みたいな人だと僕は思う。

 だから僕が彼女に認めてもらえたことに関しては自信を持っていいのかなと思う。

 今の職場はみんなの平均レベルがかなり低い。評価が厳し目とはいったものの、彼女は特別高いレベルを求めているわけではなく、普通に仕事がこなせるというレベルを求めている。不思議なことに、問題なく通常の業務をこなすということができない人がたくさんいる。

 そんなに難しいこと求めているかなあ?って僕は思うし、彼女もたぶんそう感じていると思う。僕も彼女も、別に自分が特別仕事できるとは思っていないし、優れた人間だと思ってもいない。周囲を見下すつもりはないけれど、それにしたってみんな仕事できなさすぎるよって話。

 僕と彼女は同じくらいの感覚で仕事がこなせるから、その点は非常に良い。これでどちらかが仕事ができないってなるとお互いにストレスを抱えることになると思う。

 今日、僕はなんだかすごく気分がのらなくて身体はしんどいし最悪な気分で仕事に向かったんだけど、幸い彼女が一緒だった。彼女が一緒にいて話しかけてくれるから僕はなんとか踏ん張って働くことができた。彼女が話しかけてくれて嬉しいんだけど、どうしてもいいテンションで返事ができなくて申し訳なくて、一度彼女にテンションが上がらなくて嫌な気分にさせてたらごめんねって言おうと思って持ち場を離れて彼女の所へ行った。そうしたら僕を見つけた彼女がとっても可愛い良い笑顔で話しかけてきてくれて、嬉しくて僕は謝る言葉を飲み込んでしまった。今ここで謝って変な感じにするより、もっと頑張ってみようって思った。彼女は僕が元気ないからすごく気を遣ってくれて、色々考えて話しかけてくれてるからそれを無駄にしないようにしなきゃって思った。

 今日は彼女が先に仕事を終えてあがる日だったから、僕の休憩中に彼女は帰っていったんだけど、最後まで僕を気遣って元気づけてくれた。おかげでなんとか頑張れた。すごく助かった。今日彼女がいなかったらほとんど仕事中必要最低限の会話しかしないで黙って死にそうな顔して働いていただろうなーと思う。

 一緒に働けてよかった。

 仕事をしてれば、大きな課題とか問題とかにぶつかるわけで、その度に彼女と協力してそれに立ち向かっていける。その度に僕と彼女の絆が深まっていっているなんて考えたら幸せ。絆が深まってるっていうのは僕の願望ね。

 でも共同作業ってやっぱりいいよね。