青椒肉絲
彼女は色々先のことを考えて行動している。
僕は先のことはあんまり考えず、目の前のことを考えて生きている。
無意識に先のことを考えないように逃げているんだと思うんだよね。
先のことを考えると嫌なこととか不安なこととかいっぱいあるから、そこから目を背けて、なるべくストレスのないように過ごしている。
彼女はそこから目を背けずに、真っ向から立ち向かっていく。
そうすると何が起こるかというと、彼女がこれをやっておいたほうがいいとか、あれを忘れないようにしなきゃっていうことが、僕にとって現実を意識させる言葉になる。
逃避先から一気に現実に引き戻されるわけだ。
そうすると僕はもう一度逃避を試みる。
彼女の言葉に素直に従おうとしないことがあるのはおそらくそのためだ。
宿題やってない子どもに、宿題やりなさいって言っても絶対素直にやらないのと似ている。
彼女がくれる助言や指摘に対して(よく考えればまったくもってその通りで、そうした方が絶対に良いと分かるのに)反射的に反論したり行動に移さなかったりするのは、これのせいだと思う。
稚拙な理由。
彼女と一緒にいると、僕って未熟だなあって思うことが多々あるけど、これもその一つだね。
彼女はすごくしっかりしていて、現実を見てる。
嫌なことに目を背けずどうしたらいいか考えて戦うことができる。
彼女の言うことを聞いとけばよかったって、あとから思うのよ。
あとから思うならその時に聞いとけよって思うんだけど、反射的に逃げちゃう。
今回の考察で僕の行動理由がが分かったので、意識していけば改善すると信じてやっていこうと思う。
おわり。