かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

厚切りベーコン

 何度も振り返るたびにすごいなって思うんだけど、僕は今彼女と一緒にいる。

 今は当たり前のように一緒にいるけど、一緒にいる!って決まるまで、全くそんな雰囲気なかった。

 僕の願望の世界でだけ、可能性があると思い込むことで生きていた。

 立ち止まって冷静に考えてしまったら、可能性がない現実に直面して死んでしまうから。

 ただがむしゃらに、彼女と一緒にいる未来の為に頑張ってた。

 僕はもちろん、彼女だってそうなるって思ってなかったわけで、そうなるとこの世界に僕と彼女の未来がこうなると思っていた人は一人としていなかったということになる。

 それがある時に、うまく歯車が噛み合って、そこからはめちゃくちゃスムーズに一緒にいることとなった。

 彼女と一緒にいられること。

 僕と彼女の家があって、一緒に住んでいること。

 来年には結婚式をすること。

 両親や友人にもそれが伝わっていること。

 すべてが当たり前のようで、当たり前ではない。

 二年くらい前の僕には想像もつかない。

 もしそれを伝えても、またまたご冗談をって言って信じないかもしれないレベル。

 あ、でも絶対教えない。

 だって万が一将来の僕が彼女と一緒に暮らせてるんだ!って安心して頑張らなくなったら困るからね。

 頑張らなくなったら絶対に彼女と一緒に入られる未来はやってこない。

 だから今、一緒にいられることが奇跡なのだと何度も思うのだ。

 ありえないことがありえているのだから。

 僕はありえないことと思いつつも、彼女と一緒にいたいと強く思って頑張り続けたことで、この未来を掴み取った。

 頑張れば夢は叶うって言う言葉も、あながち無責任な言葉でもないなと思う。

 彼女と一緒に暮らすようになってから、僕の人生はかなり順調だ。

 それまで停滞していた分を取り戻すかのように。

 彼女が僕の人生をいい流れに導いてくれているように思う。

 今とっても幸せだ。

 かなり。

 この幸せをずーっと続けていきたいね。

 おわり。