かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

がんばらなくてもええねんで

 今日から彼女が新しい仕事を始めた。

 前の仕事に比べれば、待遇の面でも、職場環境の面でも、圧倒的に良いはずだ。特に職場環境が。

 なぜそう言えるかというと、前の職場が酷すぎたから。あそこまで酷いところはそうそう無いだろうと思っている。

 でももし、あそこ並みに酷い環境であれば、即辞めた方がいい。

 今日始まったばっかりだし、職場のこととか仕事の内容に関しても、見えてこない部分は多いと思う。

 これから先、こっちの職場の方が圧倒的に良かったと思えればいいなあと思っている。

 さて、彼女が新しい仕事に通いだして、心配なことがある。

 それは、頑張り過ぎちゃわないかなってこと。

 彼女が一般の人たちと同じクオリティの仕事をするためには、彼女の持っている力の7割くらいあれば十分だと思っている。

 普通の人が全力で頑張らないとできないことが、彼女は力をセーブしててもできるってことね。

 じゃあ彼女は常に7,8割の力で仕事をするかっていうとそうじゃない。9割10割の力を出して、最高の仕事をするための努力ができる。

 常に全力で頑張れる人っていないよね。やる気が続かなかったり、体力的にきつかったり。

 彼女はかなり全力で走り続けられるタイプだと思う。

 しんどいなーとか、手を抜きたいなーとか思ったとしても、いやいや頑張らなきゃダメだって自分を戒められるんだよね。

 その結果、体調を崩したり、ストレスを抱え込んでしまったりする。

 無理しなくていいし、そんなに頑張らなくていいよって僕は思う。たぶん、彼女自身も思っているはずなんだよね。無理したくないし、頑張りたくないって。

 できれば楽に仕事をして、楽にお金を稼ぎたいはずだ。誰だってそうだ。

 そう思っていても、楽な道に走らないのが彼女だと思う。

 雇う側からしたら、こんなにしっかり仕事をやってくれて、責任感もある人は素晴らしい人材だろう。

 監視の目がなくても、サボらないんだもん。

 しっかりやれーって言わなくてもやってくれるんだもん。

 当たり前のことのようで、意外とできる人は少ない。

 こういう彼女の良い部分っていうのを雇う側が認識すると、彼女に甘えだす。自覚があるか無自覚かは分からないが。

 そうすると彼女に対する要求がどんどん上がっていく。

 彼女はそれに応えられるだけの力を持っているから、努力して、多少無理もして、頑張っちゃう。

 周りは楽になるけど、彼女が一人で辛いってことになる。

 こうならないためにも、彼女にはぜひ、手を抜いて仕事をして欲しい。

 ちょっと言い方をかえると、仮に手を抜いて仕事をしても必要なクオリティは満たしているんだって認識していて欲しい。

 みんな、思っている以上に適当で、なにも考えずに仕事をしている。

 視野が広く、考えが深い彼女は、仕事内容云々の前に、仕事に望む姿勢として、周りとはレベルが違うのだ。

 僕が頑張らなくていいよって彼女に言うのは、彼女の都合とかを考えず無責任に言っているのではなくて、一人くらい彼女に頑張らなくていいって言う人がいなくちゃいけないって思っているからだ。

 そんなこと言われたって頑張らなくちゃいけないんだよ!って思われるかなあと思いつつ言ってる。

 頑張らなくていいよって言って、本当に頑張らなくなっちゃう人だったら言わない。

 僕が頑張らなくていいよっていうことで、9割10割の力を出して頑張るんではなくて、7割8割くらいの気持ちで仕事をしてくれたらいいなあって思ってる。

 これも僕が勝手に思ってるだけなので、なに言ってんだって思われるかも知れないけどね!

 前の職場で頑張りすぎて、すごく疲れちゃってたと思うから、今度は頑張りすぎないで、それなりに頑張ってやれるのが一番いいかなと思う。

 余計なお世話かな!