かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

こうきゅうぱすた

 彼女は自己評価が厳しい。

 自分が駄目な人間だと思いがちだし、頑張ってないという評価を下しやすい。

 それによって悩みがちだ。

 対する僕は、自分が頑張ってないって思っても、へっへ~んって感じで気楽に構えていられる。彼女とは比較にならないくらい能天気野郎だ。

 僕みたいな能天気野郎が、彼女の悩みを理解できるのかと疑問に思う方も多いかと思う。

 普通に考えれば疑問だよね。

 だって正反対の人間っぽいもんね。

 僕もそう思う。

 なんで彼女の気持ちが分かるのか、自分でも分からない。

 だって僕って、想像力も全然ない。

 頭の回転が悪くて、想像力がなくて、能天気。

 これはもうただの馬鹿である。

 でも、彼女の考えていることとか気持ちは結構分かる。

 ぜーんぜん的はずれなことを言うときもあるけどさ。

 分からないなりに考えてみると、僕は関心を持った物事に関してはそこそこの力を発揮するようだ。

 他の人達にはそんなに興味ないけど、彼女には興味ある。ありすぎるくらいある。

 普通の人が、周囲の人に対しての興味が4だとして、好きな人への興味が6だとする。

 すると僕は、周囲の人へは2で、彼女に対しては8の興味を持っているってな感じ。

 あんまりわかりやすい例えにならなかったけど、彼女以外に掛ける力が少ない分、彼女に集中して力を掛けることができるってことね。

 これが一つの理由。

 もう一つは、彼女の悩みに対して、一緒に深く悩むってことにならない点。

 僕は深く考えるのが苦手。能天気ゆえに。

 だから彼女の悩みを聞いて、同じテンションで悩みを共有して思い悩むってことはできない。

 でもそれがポジティブな方向に働いて、彼女の心境や立場といった諸々の全体像を、つかみやすくなっているんじゃないかなと思うのだ。

 そうすることで、彼女の気持ちを理解することができる。

 もしも、彼女の悩みを一緒に悩んで、同じテンションで苦しんでいたら、彼女を苦しみから救い出してあげることはできないと思う。

 迷宮入りしちゃう。

 もちろん僕の能天気さがネガティブな方向に働いて、彼女の悩みを軽く捉え過ぎちゃうっていうことも起こる。

 これは僕の未熟さというか軽率さが産む失敗で、僕の努力が足りない部分だ。

 上記のような理由によって、僕は彼女の心境や悩みを理解することができているんじゃないかなと思う。

 彼女が自分を認められなくて苦しんでいる時、自分が頑張っていないと感じて厳しく評価してしまっているとき。

 僕はそれを助けてあげられることができる。

 だって彼女は頑張っているって分かっているから。

 彼女を一番そばで観ている僕が、そう評価すれば、他の誰がなんと言おうと頑張っているのだ。

 仕事も頑張ってるし、家事も頑張っている。僕が楽しく生活できるようにたくさん気配りしている。

 僕らの生活のために、いろんな事を我慢してくれていると思う。

 これ以上、彼女に頑張れなんてとても言えないくらい、頑張っていると思う。

 こういう風に考えていることを、彼女に伝えていくのが僕の役目の一つかなと思う。

 がんばってるぞー!

 おわり。