かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お目付け役

 彼女のおかげで僕は成長した。

 精神的にタフになったんじゃないかなあって思う。

 なんでかっていうと彼女に鍛えられたから。

 前は今よりも、優柔不断だったしおどおどしてたと思う。

 今すぐ面白いことを言ってみなさいとか変な顔してみなさいとか、いろいろ考えるよりも行動に移さないといけない場面が増えた。

 以前の僕だったらそういうフリに対して「いやいや~笑」ってな感じで笑ってごまかしてた。

 これって、場の空気を一気に冷めさせてしまう可能性も秘めている。

 恥ずかしくても、苦手でもなんでも、とりあえず思い切ってやってみるってこと。

 少しずつ、臆することなくフリに応えられるようになってきて、僕はいつの間にか別人のようになってた。

 明るさとユーモアがプラスされてきたのだ。

 とにかくやってみるっていう度胸もついてきた。

 もともと持っている優柔不断な部分とか臆病な部分っていうのは、なくなることはない。

 でも努力でマイナス面を少なくすることはできると思う。

 僕の場合、それを可能にしたのが彼女の存在、ということだ。

 彼女のためと思えば行動力は通常の何倍かになる。

 彼女の要求に応えたいと思えば、恥ずかしいこととか嫌なことにも挑戦することができる。

 彼女は妥協を許さない。その厳しさも僕の成長を促したと思う。

 僕が面白いことを中途半端にやっても、評価してもらえない。面白いにしろ、面白くないにしろ、やりきらないと頑張ったと評価してもらえない。

 何か失敗をして、彼女に謝るときも、簡単には許してもらえない。僕が己の犯した失敗に関して正しく理解し、正しい改善案を出して反省するまで、許してもらえない。なんか反省してるっぽいし許してやるか、みたいなのはない。

 この厳しさが大事。僕はすぐ甘えちゃうから。甘えてうまく行っても自分が成長することはない。

 今新しい職場で、自分をしっかり持って頑張って働けているのは、彼女のおかげ。

 現在進行形で僕を支えてくれていることはもちろん。過去の彼女と過ごした時間が積み重なって、今の僕を作り出し、支えてくれている。

 恥ずかしがらずにやってみるとか、自分から働きかけてみるとか、彼女の姿勢を見習って、自分を変えようと思ってやってきたことが、今に活きている。

 ほんとに彼女にはどれだけ感謝しても足りないと思う。

 彼女と出会っていなかったら、新しい仕事に就いてもうまくやっていけなかったんじゃないかなって思うもの。

 きっとこれから先も、僕は彼女と一緒にいることによって成長できるんじゃないかなと思う。

 僕が立ちどまったりさぼったりしないように、彼女は僕のことをいつも見てくれている。

 ありがたい。