かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

こんにゃく

 本日、帰宅する準備をしている僕に、彼女からお便りが届いた。

 お姉ちゃんの頼みで、一番くじをやりにコンビニへ行ったとのこと。

 でも向かった二店舗中、一店舗はすでに終了。もう一店舗は欲しい景品が品切れ状態ということで入手できずだったそうな。

 これを見た瞬間、それならば僕の出番だろうと思った。

 彼女が僕の助けを必要としている!とやる気になった。

 この時点では全く頼まれてないのに。

 見てきてくれると嬉しいとのことだったので、張り切って会社の近くのコンビニへ行ってみた。

 するとここでは景品をレジの後ろにまとめておいてあって、何が残っているのか確認できず。もしかしたらあったのかもしれないけど、わざわざ聞くのもなあと思って引き返した。

 次のコンビニは、よく仕事帰りに寄っているところ。

 かなり家に近いところだから、ここで見つかればさくっと家に帰れるなあと期待をしてた。

 そしたらここには一番くじの痕跡すら無い状態。

 終わってたのか、そもそもやってなかったのか。

 ここで諦めて帰る選択もあったけど、このままなかったよーって言って帰ったら、彼女も落胆するだろう。

 それじゃいかんなあと思って、一度家から離れることにはなるけど、別のコンビニへと向かった。

 やっぱりメインの通りに面したようなところは売り切れが早いのかもね。

 反省点を踏まえ、ちょっとマイナーな場所にあるコンビニへ行ってみる。

 すると見事に一番くじがあるではないか!しかも景品も潤沢にある。

 やはり僕の予想は正しかったなと、満足してくじを引く。

 狙うはG賞。

 レジのおばさんが、何狙い?とか聞いてくるので、G賞です!頼まれたので!と答え、 迷いなく引いたくじを引く。

 一応一番ハズレがG賞なんだけど、G賞がほしいのだから、一番の当たりがG賞ということになる。

 すると引いたくじは見事にG賞。

 欲しいやつを一発で手に入れることができた。

 彼女の分もやってあげようと思って、もう一度G賞出ればいいや~と思って引いたら、F賞が当たった。

 ちょっといい景品が貰える。

 でもG賞がわりと良いので、そっちがよかったかなあと思いながら、彼女が喜びそうな柄の景品を選び、帰ってきた。

 帰り道、彼女から、自分がやるとお姉ちゃんの分だけじゃなくて自分の分もやるから、お願いしてよかった!っていう連絡が来た。

 君の分もやったよ!って言いたくなったけど我慢。

 わざわざ、袋に入った景品を取り出して隠して、彼女の分は無いようにみせかける小細工を施す。

 お姉ちゃんの分を渡して、一呼吸置いてから彼女の分を渡した。

 彼女が喜んでくれたので、大満足。

 たぶん彼女の分もやってきてるとは思ってなかったはず。

 ちょっとしたサプライズプレゼント大成功!

 彼女のためだったり、彼女の大切な人のために頑張るのは気分が良い。

 自分が進んでやった感があるとなお良い。

 お姉ちゃんも喜んでくれたみたいだし、頑張って良かった。

 良い気分の仕事帰りだった。

 おわり。