かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

たまごすーぷー

 僕たちの苦手なものの一つに、お片付けがある。

 日々の生活の中で、片付けるという行為は優先度が低め。

 それでも彼女と暮らすようになって、自分のものはなるべくちゃかちゃか片付けようと心がけている。

 それでも全体的なものに関しては手薄。

 冷蔵庫とか台所とか。

 お掃除もそうだ。

 後回しにしちゃって汚くなっちゃう。

 僕と彼女の似ているところで、やる気が出なければ全くやらないという特徴がある。

 これがお片付けにも遺憾なく発揮されている。

 自分でも片付けろよって思うのが、長袖の上着をハンガーに掛けて壁に吊るしたまま、夏を迎え、そのまま今に至り、今日着ていったこと。

 洗濯はしてあったからいいんだけど、夏なんて絶対着ないんだから片付けろよって話で。

 外に出してあって害があるわけでもないし、片付けなくて困るわけでもないって思うと、無意識のうちに視界に入らなくなるんだよね。

 実際は片付けたほうがきれいで、気分も良いのだろうけど。

 僕がそうやって見ないふりしてると、たまりかねた彼女が片付けてくれることもよくある。

 台所とか特にそうだ。

 使う頻度が高い彼女のほうが、気になるんだと思う。

 僕はたまに使うだけだから、片付いてなくて使いにくくてもあんまり気にならない。

 そのあたりを彼女がいつの間にかきれいにしてくれて、気づけば使いやすくなってるなんてことがあった。

 そんな僕たちが一番やる気を出さざるを得なくなるのが、来客のときである。

 誰かが来るってなったら、嫌でも片付けないといけない。

 トイレの電気がつかないという症状に悩まされていたため、明日業者さんが来て見てくれる手筈を取った。

 さあ、来客である。

 客ともちょっと違うけど。

 ある程度見栄え良くしておきたくなるのが普通の感覚だと思う。

 そうなると掃除をしなきゃいけないよね。

 やりましたよ。

 今日は僕が気合を入れてやった。

 いつもぐだぐだしてやらない僕を見かねて、彼女がやってくれる。

 それじゃいけないってことで今日は先手を取った。

 ほんとに簡単にではあるけど、きれいになった。

 これで明日いつ業者さんが来ても安心だ。

 お片付けと掃除はもっときっちりやったほうがいいのはわかってるんだけどね。

 やれないんだよおおお。

 おわり。