かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

映画館デート

 今日は休みだったので家でのんびりした。

 お昼寝しようと横になったら夕方まで寝てしまうくらい。

 片付けもお掃除もなーんにもできなかっった。

 目が覚めて、洗濯物を畳まなきゃなあと思ってやってたら、彼女が帰ってきた。

 僕の実家にいってご飯を食べる予定だったので、支度をして向かう。

 ご飯を自分で用意しなくて良いのは楽だよね。

 片付けもしなくていいし。

 それから昨日のうちに予約しておいた映画を観に行った。

 超話題作だったし、彼女が好きそうな映画だったから前から気になってた。

 最近映画を観に行くこともしてなかったから、二人共わくわく。

 しかし映画を観終わった僕たちは憂鬱な気分だった。

 決して駄目な映画だったわけではないのだが、僕たち二人ともが期待していた映画とは違った。

 楽しい映画が観たかったのに、バッドエンド的な終わりだったのだ。

 見方によってはバッドではないんだろうけど、僕らにとっては間違いなくバッドだった。

 いつもだったらすぐに感想を言う気になるのだが、しばらく作品に触れることなく車へと戻った。

 車を走らせ、やっと二人で感想を言い合い、お互いが感じていた心の底にどんよりと溜まる思いを吐き出した。

 あれやこれやと話していたら家について、それからもしばらく話を続けた。

 これだけ色々感じられて、意見を言い合えるのだから、良い映画ではあったんだと思う。

 僕の中にも彼女の中にも、この映画はずっしりと重みを持っている。

 この気持ちをどう処理したら良いのか分からない。

 良かったことは、一人であれやこれや考えるだけではなく、彼女と話し合えること。

 意見交換をすることで更に作品に対する理解が深まっていくし、新たな発見がある。

 それができるのはとっても幸せなことだ。

 夢中で話し合える。

 僕と彼女にとって、映画ってかなり重要なものだなって再認識できた。

 重たい気持ちにはなったけど、面白かったし観てよかった。

 また観たいかというと考えさせて頂きたいけどね。

 おしまい。