かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おねつ

 彼女が風邪を引いた。

 インフルかと僕はハラハラしたのだが、風邪のようだ。

 熱があって寒気がして、咳が出て、鼻水が出るのは花粉のせいかもしれなくて、あと頭が痛いと。

 平熱が低めな彼女が37度以上の熱を出しているのは結構な高熱で、近くにいたらちょっと熱気が伝わってくるくらい彼女の身体は熱くなっていた。ほっぺ触らせて貰ったらかなり熱かった。

 数日前からずっとしんどいっていうのは言っていて、それが疲れから来るものだと思っていたのだけれど、もしかしたら風邪の初期症状もあったのかもしれないなと思う。

 起きてからどんどん体調が悪くなっていったようで、寒気と喉の違和感、と熱が襲ってきた。

 熱が急激に上がるようならインフルエンザの可能性もあるかなと思って、一旦様子を見てもらったけど症状は変わらず、とりあえず風邪薬を飲んでもらうことにした。

 仕事にいかなくちゃいけないけど、彼女の状態によっては強めに休むことをおすすめするという選択もしなくちゃいけないだろう、とは思ったものの、彼女がその選択を安易にするとも思えなかったので、休んでもいいんじゃないかなという提案で収めておいた。

 休むことで職場に迷惑が掛ることが嫌だろうし、休んだことで職場の人達から休んでんじゃねえよって思われる可能性があるというのも嫌だろうから、彼女が自ら休みたいと言うか、明らかにやばそうだっていう風になるまでは一緒に仕事をして、できるだけのフォローをしよう、と思っていた。

 出勤して、まず目が虚ろというか、熱があるときの感じになっているのを見て、これは結構やばいんじゃないかなと思った。彼女自身は大丈夫そうに振る舞ってはいたのだけれど、熱でぽーっとしている感じがした。

 働いていると次第に声が出なくなってきてしまって、可哀想だし、心配だし、無理はして欲しくないしで、僕はあわあわした。

 仕事を終えると、彼女は熱のせいかいつもの1.5倍くらい、愉快な気分になっているように見えて、ちょっと元気そうに見えるんだけど余計に心配になった。

 こんな感じの彼女を見るのはすごく久しぶりな気がする。

 声が出ない以外は元気!って言ってたけど、明らかに元気ではない。

 帰りにコンビニで、ポカリとお菓子を買って、彼女に持たせ、帰宅した。

 仕事終わりに話をしたいし、もっと彼女と一緒にいたいんだけど、今日は絶対そんなわがままを言ってはいけないし、彼女に無理に付きあわせてはいけないし、とにかく早く家に帰してあげなきゃと思って、彼女を送り届けた。

 ブログというのは便利なもので、彼女がいつ風邪を引いたかがなんとなく調べられる。去年一年間の中で、風邪っぽかったことは何度かあったようで、そのような記述がいくつか見受けられた。

 ブログをさらっと振り返って、一番重そうな症状だったのは、2014年の11月に風邪を引いたとき。みずまんじゅうくんから移ったと思われる風邪。

 かなり久しぶりに風邪!というしっかりとした症状に見舞われているようだ。

 早く治るといいなあ。つらそうな彼女を見ていると可哀想で可哀想で。

 離れてはいるけれど、看病っぽいことをできるだけしてあげたいと思う。