かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

人生初

 彼女がインフルだった。

 人生初インフルらしい。

 昨日はインフルじゃないっぽい、良かった的なことを書いたのだが、今日になって熱がかなり上がってしまい、病院に行ったところ、インフルエンザと診断された。

 僕はそれを、大変だー!病院行ってらっしゃい!と言うことしかできず、もうちょっと彼女のために何かできるんじゃないかと思いながら、もやもやしていた。

 熱がすごくあるときとか、体調がものすごく悪い時っていうのは、なんとなく弱気になったり寂しくなったりするもので、こんな時に僕が側にいてあげられたらなあってすごく思った。

 できることなら病院へも付き添って行きたいし、熱がある時に必要なスポーツドリンクとか、ちゃんとしたものが食べられない時用のゼリーとかプリンとか、そういう必要な物を買い揃えて彼女の家に上がり込み、彼女をベッドに寝かせて、話し相手になったり、本を読み聞かせて寝かしつけたりして、一日中側にいてあげたい。一緒に病院行くとか彼女は嫌がりそうだけども。

 そういえば僕もいつぞやインフルになったなあと、昨日と同様にブログの記事を振り返ってみると、2014年の2月だと判明した。その日のブログ内容は、彼女にやさしく看病されたいという僕の願望と妄想の詰まった悲しい記事だったので、当時の僕の様子を把握するには情報量が少なかった。

 次に、アプリの会話ログから僕がどんな状態だったかを探ってみた。そしたら記憶も蘇ってきて、確かその日僕は熱が出てきたのでやばいなーと思いながら風邪薬を買いに出掛け、ついでに仕事終わりの彼女に会いに行った。めちゃくちゃ寒気がして、あぁこれは結構やばいなと思いつつ帰宅し、お風呂に入ったらすごく暖かくて気持ちいいのと同時にお湯に浸かっているのに寒気が収まらなくて、おかしいなあと思っていたら熱が39℃を超えていたという感じだったように思う。翌日病院に行ってインフルと診断され、そこから数日休むこととなった。ただその時僕はインフルのくせに仕事に行くかどうしようかとうだうだ言っていたらしく、彼女に怒られていた。彼女がインフルになったっていったら、すぐにたくさん休んで!って言うくせに、自分は休むのが悪いなあとか迷惑かけるなあって、なるべく早く仕事に復帰したがっていたのだなあと、反省した。自分のこととなると正常な判断ができない。

 彼女は体調の悪い人を気遣うのが苦手だから、僕のことも心配してくれているけど過剰に干渉せず、放っておいてくれていた。いつも通りの会話が繰り広げられていて、これが彼女の優しさなんだなって思った。

 僕はどうしても放って置けずに、うるさいくらいに色々言ってしまうので、気をつけなきゃいけないなと思う。僕がうるさくて病人の彼女に気を遣わせてしまうようじゃよくないし。

 思ったけど、電話しながら本を読み聞かせるとか、電話越しに看病するのはインフルが移る心配もないし、かなり良い看病なんじゃないかな。できることは少ないけども。彼女が寝ちゃったかなと思っても物音を立てたらいけないから何もできないっていうのもデメリットか。電話切ったら切れた音で起こしちゃうかもしれないし。それが特に苦痛じゃなくて、なんだったら僕も寝ちゃうんだけどね。

 僕が寂しくなっちゃうのは変な話だけど、彼女がしんどそうで、つらそうで、弱っていると、彼女に会って彼女の側にいてあげたいなあって強く思う。

 今の僕にできるのは、僕自身が元気でいることと、彼女を離れた所から元気づけたり暇つぶしに付き合ったりすることかな。彼女のことを思っていることで、少しでも彼女の役に立てたら嬉しい。

 僕がインフルになった時のことを振り返って、過剰に心配することなく、さりげなく僕を気遣ってくれる、彼女の優しさとか思いやりを感じることができて、僕もこんな風にできたらな、と思った。

 薬が効いて身体が少しでも楽になってくれるといいなあ。