かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

懐古

 ふと、結構昔に彼女と僕とだるまさんで、パスタを食べに行ったことを思い出した。僕と彼女が出会ってかなり最初のころだったと思う。そこのお店がブログをやっていて、来店した人たちの写真を取ってアップしているんだけど、確か僕たちも撮られたなあと思って探してみたけど見つからず。

 そもそもいつ頃だったかを思い出せない。ちょっと見たかったけど諦めた。

 あれからかなりの年月が経ったなあと思うと感慨深い。

 あの時は僕が彼女を迎えに行ったのではなくて、だるまさんが迎えに行っていて、そうだあの時僕はまだ彼女の家の場所を知らなかった。彼女のことも知らないことだらけだったと思う。

 仕事終わりに、駐車場で長話をするようになって、会話が楽しくて、携帯でも連絡を取りあっていた。僕はまだあの頃LINEを使ってなくて、彼女とはメールでやり取りしてたっけな。

 僕はかっこつけたがりな所があるので、だるまさんが彼女を迎えに行って送っていくっていうのも、僕がやりたかったなあって思っていた記憶がある。送り迎えするのってなんかかっこいいじゃん?

 パスタを食べる時の座る位置も、僕とだるまさんが隣同士で、向かいに彼女っていう位置関係だった。

 今だったら迎えに行くのは僕だし、席も僕と彼女が隣同士になるであろうに。このことからも、当時の僕と彼女の距離感がうかがえる。

 彼女には僕に対する遠慮があったと思うし、僕はといえば彼女とどれくらい親しく接すれば良いのかとか、距離感をどうやって詰めればいいのかっていうのが全く分かっていなかった。女性に対する接し方の経験値がかなり少なかった。

 当時を振り返ってから今の状態を見ると、本当にものすごく彼女と仲良くなれたなって思う。信じられないくらい。当時の僕に今こんなだよって言っても絶対信じないだろう。

 出会った時から彼女は可愛くて、僕がまだ彼女のことを好きっていう感情がなかった時に見たって可愛いなあって思った。

 そんな彼女が僕に積極的に関わって来てくれて、話掛けてくれたり、この時みたいにご飯を食べに行くのを企画してくれたりして、嬉しかったなあ。もしかして僕のこと好きなのかな?っていう女性経験の少ない人特有の思い込みとか勘違いをしないように注意してたなあ。とにかく彼女と話したり遊んだりしてすごく楽しかった。きっと彼女はこうやって周りに気を配って仲良くしたいって思う人なんだなあって思ってた。

 すっごく懐かしい。たった数年前のことではあるけど、それからいろんなことがあったし、僕と彼女の距離もだいぶ縮まった今から考えると、すごく遠い昔のように思えて、懐かしく感じる。

 あの頃の、彼女のことを好きな甘酸っぱい気持ちを思い出して、胸がキュンとする。今も彼女が大好きな気持ちは変わらないんだけどね。