かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

元気をあげに

 今日は彼女と遊んだ。

 数日前から、少し遠出(片道三時間くらい)をして普段行かない所へ行きつつ、お世話になった上司に会いに行こうという計画を立てていた。ところがどっこい、その会いに行こうと思っていた上司が先日、職場に顔を出しに来てくれた。昨日の今日で会いに行くのもってことで日を改めることにした。そこで急浮上したのが別の上司に会いに行く案。

 アラフォー男子である上司(だるまさん)に、彼女の発案でチョコを用意して会いに行くことにした。

 僕たちは最近の職場環境の劣悪さに辟易していて、癒やしを求めていた。だるまさんは癒してもらう相手として適任かといえばそうではないが、疲弊している僕たちにとってはだるまさんですら輝いて見えた。

 わりと気軽に会いにいける距離でもあるし、気を遣わなくてもいい相手でもあるから、向かう時の気分も気楽なものだった。

 朝起きて、いつもどおり彼女を迎えに行く。

 今日の彼女は今まで見たことない服を着ていて、可愛かった。いつもと少しだけ雰囲気が違う彼女は新鮮で素敵。それだけで僕はウキウキする。

 とりあえずだるまさんにあげる用のチョコを買いにスーパーへ。そんなにおしゃれなやつとか、美味しいものを選ぶつもりはなくて、笑ってもらえるような面白いものがいいねってことで探した。こういうところで意見の相違が起こらないのでスムーズに決まった。相手がだるまさんという点も早さの理由ではあった。

 順調にチョコを選び、お菓子とか飲み物なんかの買い物も済ませ、お昼ごはんを食べに行くことに。

 僕の要望を聞いてもらって、パスタを食べた。二人とも普段頼まないメニューを選んでみたけどこれが正解で、美味しく食べることができた。蓄積した疲労感で彼女がちょっと元気なかったんだけど、美味しいって食べてくれてたから安心した。

 そこからしばらくドライブ。お気に入りのCD聴いて歌ったりノッたりしながら一時間半くらい。急いでなかったから最短ルートじゃないところを走って向かった。彼女は目に疲れが溜まっているようで、しばらく目を閉じて椅子を倒していたら視界が明るくなった!って言っていた。まぶたがピクピクするらしくって、僕もその不快感はよく知っているので、可哀相だなあと思う。目の疲労感を取るマッサージとか勉強しとかないと。

 夕方くらいにだるまさんの職場に着いて、こそこそしていたらすぐに見つかった。だるまさんの良い所は、嬉しいという感情がこちらにすごく良く伝わってくること。僕らを見つけてすぐに笑顔になってくれた。分かりやすく喜んでくれるのでこちらも、邪魔だったかなあとか迷惑だったかなって考えなくて済む。僕も彼女もそういう部分気にするから。それを気にする必要がないだけでかなり気分が楽だ。前回だるまさんに会いに行った時も、会いに来て良かったという気分になって、スッキリしたというか良い気分で帰ることができたんだけど、今日もそうだった。だるまさんを喜ばせてやろうかっていう気持ちで来たんだけどね。

 いい気分のままスーパーに立ち寄り、飲み物を買って、僕はなぜか牛乳がすごく飲みたくなったので買ったんだけど、後でストロー差してちゅーちゅー飲んでたら彼女に笑われた。いい年こいた男が牛乳をちゅーちゅー吸ってる絵面は確かに面白い。

 欲しい本があったのでその後本屋さんに立ち寄った。

 初めて来た本屋さんだったので、配置が分からず欲しいものが探しにくかったけど、目的の本を見つけて、あとはなにかもう一つ僕と彼女両方が読めるような楽しい漫画を買おうってことになって探した。でもなかなかピンとくるものがなくて、彼女は身体がしんどい状態で見つからないまま探しまわるという状況に疲れていた。早く見つけなきゃという思いと、でもちゃんと面白いものを見つけなきゃという思いで焦りながら探しまわってなんとか、良さそうな漫画を見つけて購入。買ってすぐに軽く読んだけど面白くて買ってよかった!と思った。よかった。

 晩ごはんはお寿司に決定。

 祝日だったから結構混んでたけど、回転寿司は混んでる方がいろんなネタが流れてきて楽しい。でも僕は食べるものが大体決まっているので同じものばっかり食べる。道中でお菓子とか食べちゃってたから、思ったより入らなかった。彼女もすごくお腹すいてたって感じじゃなかったらしくて、疲れもあってあんまりたくさんは食べられなかった。でも美味しく食べられた。たくさん食べられなくても美味しく食べられたらいいよね。

 食事を終え、僕の家のわんちゃんのため、おもちゃを探しに行くことにした。いくつかお店を回ったんだけど、お目当てのものを見つけることができなかった。彼女がすごくやる気をだして、私が探すから!って一生懸命探してくれたのになかった。

 諦めずに最後の望みって行ったところに、目的のものにかなり近いおもちゃがあって、それを買うことにした。彼女が嫌がらずに付き合ってくれたのが嬉しかった。

 今日は移動が多くて、あまりゆっくりする時間を作れなかった。彼女の全身がかなりこっている状態で、ふくらはぎとか、足裏、あと首と肩。こんなにかちかちでゴリゴリしてるなんてって思う感じ。軽くマッサージはできたけど、もっとしっかりやってあげたいなあと思うようなコリ具合だった。またゆっくりできる時間を作ってマッサージしてあげたいなと思う。

 最後に軽くマッサージってやってたんだけど、いつの間にか時間が結構経っていて急いで彼女を送った。

 帰り際に、楽しかったよありがとうって彼女が言ってくれたのが嬉しかった。もちろん僕もすごく楽しかった。調子があまり良くないのに元気を出して付き合ってくれて、嬉しかった。