催促したみたい
今日は僕が仕事で、彼女は休み。
彼女はおしゃれ番長のところに服を貰いに行った。おしゃれ番長は、おしゃれ番長だから服をたくさんもっているのだ。諸事情により着れなくなった服をくれるらしい。
彼女も服は好きだし、彼女ならいろんな服を着こなせる。おしゃれ番長は彼女のことが大好きなので、彼女にあげたい!って思ったんだろう。
そんなわけで僕はせっせと仕事をしていた。
仕事も終盤に差し掛かった頃、彼女が登場した。
僕はくまもんと一緒に作業をしていてちょうど区切りがついたところだった。タイミングとしては非常に良い。
彼女だけかと思ったらおしゃれ番長も一緒に来てくれていた。
彼女に向かっておみやげは?って冗談で言ったら本当におみやげを持ってきてくれていたのでびっくり。催促したみたいになっちゃった。
おみやげの内容はなんと服!
Tシャツを三枚も貰った。ありがたやありがたや。僕のことを考えて選んで持ってきてくれたのかなと思うと非常に嬉しかった。
今回彼女が服を貰いに行くって聞いた時に、僕のは!って半ば冗談で言ったのを覚えていてくれたのか、わざわざありがとうございます。これもまた催促したみたいになっちゃったね。
彼女にお礼を言って、おしゃれ番長にも丁重にお礼を述べておいた。
どうやら彼女、僕がおしゃれ番長に会いたいと思ってわざわざ連れてきてくれたらしい。これにも頭が上がらない。わざわざありがとうございます。
僕はなぜか、彼女の友人の中だったらおしゃれ番長が一番話しやすい。たぶん番長の人柄なんだろうけど、その関係で以前も一緒にご飯に行ったりした。そこで今回も彼女が気を利かせてくれたのだ。
残りの仕事もあったのでそんなにゆっくり話はできなかったけど、久々に会えてよかった。
更に彼女は気を利かせて、帰りは僕が送っていくことにしてくれた。流れ的にはおしゃれ番長が彼女を家に送っていくのが一番すんなりいくんだけど、さすがは彼女。僕が一緒に帰れたら喜ぶのを分かっているから、うまいこと望みを叶えてくれた。
仕事を終え、彼女を乗せてコンビニへ立ち寄り、しばらく話をしてから帰宅。
会えないはずの日に彼女に会えて、話もできて一緒に帰れて、更におみやげも貰えて、嬉しかった。
なんだか僕のことをすごく考えてもらえている感じがして、幸せだった。
いつものことながら、彼女の気配り気遣いは本当に素敵。