かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

悲しい台詞

 とある出来事が原因で、彼女から「私は基本的にひとに嫌われる人間なんだろうなぁと思って生きてきた」という悲しい台詞が出てきた。

 過去の出来事が彼女にそう思わせているのは間違いなくて、特に学生時代の彼女にはつらい思い出が多いようだ。

 僕はもちろん全力で彼女の発言を否定したい。

 そんな風に彼女が思って生きているなんて悲しすぎる。

 彼女がいつも僕に、あの人に嫌われていないかな?とか今ので嫌われたかな?とか、すごく気にするのはこういう風に考えていたからなんだなって、遅すぎる気付きだった。

 僕が彼女を見ていて、人に嫌われやすいなーって感じたことはない。むしろ嫌われてないか気にしすぎだよそんなことないよって思っていた。

 もし僕の友人と彼女を会わせることになっても全く不安はない。彼女が嫌われるかもなんていう心配は全くしない。彼女自身は心配するだろうけどね。

 むしろ僕は彼女が周囲に好印象を与える人だと思っている。

 彼女にとってつらい過去があるのは事実で、僕がそれを消し去ることはできない。過去の出来事が原因で彼女がこんな風に考えてしまうことを止められない。

 仮に、以前の彼女は基本的にひとに嫌われるような人間だったとしよう。でも今は違う。それは僕が保証できる。

 過去がそうだったとしても、今は違う。

 だからもうそう思って生きなくていい。

 でもきっと、彼女はそう思いたくてもなかなかできないだろうと思う。

 だからずっと今までそれを抱えてつらい思いをしたり悩んだりしてきたんだろうから。

 彼女がいくら頑張っても嫌われてしまうことだってあると思う。それは相手が悪いわけだけど、彼女は相手が悪いって思えないだろうし、仮に相手が悪かったとしても嫌われたら悲しいだろう。

 だから僕にできることと言えば、彼女の努力が無駄にならないようにフォローすることと、彼女が不安になった時に助けてあげることだ。

 彼女の過去に僕はいないけど、今の彼女には僕がいる。

 ずっと抱えている彼女の思いを理解して隣にいてあげられれば、きっと僕は彼女を助けてあげられる。そう信じている。