かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おべんと

 彼女と一緒に暮らしたら、お弁当を作ってもらえる。

 毎日だから相当大変だと思う。

 今は母に作ってもらっていて、それが当たり前のことと受け止めている。あんまりよくないね。感謝の気持ちを持たないと。

 彼女に作ってもらえるのは当たり前とは思えない。

 僕もどこかでお手伝いしなきゃなあと思う。

 前日に下ごしらえするのを手伝うとかさ。

 僕も彼女も、料理ができないわけじゃないけど、やらないという人である。

 特に僕には料理の知識が乏しい。

 なんの情報もなしに何か作れって言われたらほとんど作れないと思う。

 お手伝いが邪魔になりかねないけど、任せきりは良くないので、スキルアップを図らねばならないだろう。

 彼女はきっとやろうと思えばささっと料理ができると思う。

 器用だからね。

 今まで、チーズケーキとかクッキーとか色々作って貰ったけど、どれも美味しかった。

 彼女がお弁当の品目が少なくなっちゃったらごめんねと言ってくれてた。

 大変だし、品目が少なくなるのは仕方ない。

 仮に少なくなったとしても、彼女が作ってくれるのならばおいしく食べられると思う。

 味の好みも似てるし、好きなものもちゃんと伝わっているから、おかずこれかよー!ってならないと思うんだよね。

 彼女の読みの鋭さも、お弁当の品目チョイスに生きてくると思う。

 会社でお弁当を頼むこともできるし、なんならどこかへ食べに行くこともできる。コンビニで済ませることだって可能だ。

 でも、お弁当作ってもらえるのが一番いい。

 お金の節約になるのはもちろんだけど、彼女が僕のことを考えて作ってくれるお弁当は、他の何よりも素敵なものだ。

 時に僕が彼女の分もお弁当を作る、なんていう日があってもいいかもしれない。

 ただなあ。

 僕には絶望的にセンスがないから、素敵なお弁当作れないんだろうなあ。

 こんなことを考えながら、お昼にお弁当を食べている。

 無理せずできる範囲でやってもらえればとっても嬉しいなって思ってる。

 楽しみだ。

 おわり。