かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

運命的サンダルとの出会い

 今日は彼女と遊んだ。

 なんだか久々なような、そうでもないような不思議な感覚だった。

 彼女が父の日のプレゼントを探したいと言っていたので、ショッピングモールがある方面に出かけることにして、後は特に決めず、あ、お昼にラーメンを食べようっていうのは決めていた。お腹の調子とかによっては変更可で。

 そして今日。彼女と出発前に連絡をとって、予定通りラーメンを食べるということに決定。彼女を迎えに行ってすぐにラーメン屋さんに行った。絶品とんこつラーメン。

 移動時間もあって注文する頃にはいい感じにお腹が空いていた。

 いつものラーメンを注文して、美味しく頂いた。スープまで飲んじゃった。

 スープまで飲んだら、脂分をスッキリさせる飲み物が欲しくなった。そこでお茶系の飲み物を買いにドラッグストアに立ち寄った。最寄りのコンビニに寄るつもりがいつの間にか潰れていた。結果的に安く済ませられるから良いねって彼女が言っていて、ナイスフォロー!って思った。機転が利く。

 お茶とお菓子を買って、一息ついたあとショッピングモールへプレゼントを探しに行くことに。

 彼女は今月の初めくらいに、甚平をプレゼントするって言ってて、もうてっきり用意しているものだと思ったからどうしたのかなと不思議だった。どうやらお母さんから甚平NGが出たらしく、プレゼントするならシャツをあげたら?っていうことになったらしい。

 男性物でなおかつ彼女のお父さんくらいの年齢にあうシャツを探すのって結構大変。ピンとくるものがなくてうろうろしている内に、友人二名の誕生日プレゼントも買わなければ!ということに気づく彼女。色んな人へのプレゼントを探し、モール内をぐるぐる回る。すると今日履いていると足が痛くなるサンダルを履いていた彼女が、足がどうしようもなく痛いと教えてくれた。履き慣れた靴で歩いている僕も実は足が結構疲れていたので、彼女の苦痛は相当なものだったはず。

 どうして彼女が足が痛くなるサンダルを履いているのかというと、他にサンダルがないからで、去年代わりのサンダルを探したけど結局見つからず、今年も我慢してそのサンダルを履いてるっていう状態。

 探すものの中に彼女のサンダルが追加された。

 お父さんのシャツは見つからず、他の二人へのプレゼントは方向性が定まらず、疲労だけが蓄積されていたので、ひとまずカフェで休憩をすることに。

 彼女はぐったりしちゃって可哀想だった。

 カフェに向かう途中、店頭に並ぶコインケースが可愛い!って彼女が見ていたので、買ってあげるよ!って言ったら、休憩した後に覚えてて欲しかったら買おうってことになった。

 カフェで休憩中に作戦会議をして、なんとなく方向性の固まった一人の方のプレゼントを購入して、他は別の少し遠いお店に行ってみて探そうということになった。

 休憩を終えカフェを後にした僕たちはしばらくコインケースの事を忘れていたけど思い出したので買いに戻った。色んな色があったので、どれにしようかなーって彼女が迷っていると店員さん登場。新色はこれですよーとか人気はこれですよーとか教えてくれた。彼女が僕にどの色がいいか聞いてくれたので、彼女に一番似合うと思ったピンクをすすめた。

 じゃあそうしようってピンクに決めたコインケースを店員さんがレジに持って行きながら、さっき一回来てくれてましたよねって声を掛けてくれた。僕たちがカフェに行く前に欲しいなーって言っているのを見ていて覚えていてくれたらしい。自然な良い接客じゃないかと僕は関心した。どう見ても自分よりだいぶ年下っぽい女の子で、しっかりしてんなあと思った。

 無事コインケースを買えて、今日初めての収穫。探していたものではないけど、何か収穫があると嬉しいよね。

 ふと思いついて行っていなかった方のお店でお父さんへのプレゼントを探してみると、いい感じのシャツを見つけた。緑色が好きだからーって探してて、条件に合った良いシャツ。お値段も高すぎない。

 さっそくそれを買ってラッピングしてもらって、つぎのプレゼントを探しに。せっけんをあげようということで良いのがありそうなお店に行ったんだけど、みつからず。じゃあ一旦車に戻って別の雑貨屋さんに行こう!って駐車場に向かっている途中、双眼鏡を見つけた彼女がこれどう?って言い出した。ブレスレットにしようかなっていってたもう一人の方へのプレゼントとして双眼鏡という案を思いついたらしい。

 奇抜さとプレゼント感を兼ね備えた、素敵な案だ!って僕は思った。

 双眼鏡ってなんだかワクワクするアイテムじゃない?僕は子供の頃双眼鏡を室内で覗いて遊んでた。別に何が見えるってわけでもないんだけど。

 だから僕がもらうんだったらという前提で考えると、双眼鏡って良いプレゼントだ!って思った。

 で、プレゼントしようと思っている相手のことも考えてみて、いけるんじゃない?これは結構いいんじゃない?ってことで即決。ブレスレットをあげて微妙な反応されるよりも双眼鏡をあげて微妙な反応される方がいい、とは彼女の言葉。

 すごく良いプレゼントだと思う。

 包装は自分でしようってことで、とりあず雑貨屋さんに向かって包装用の袋とせっけんを探すことにした。彼女のサンダルはどうしようか非常に悩んでいた。去年探してなかったものを一体どこで見つければいいんだろうと。

 雑貨屋さんにたどり着いて、せっけんはお値段的にも商品的にもピッタリのものが見つかった。包装用の袋はいいのが見つからず、最寄りの文房具屋さんがぎりぎり営業時間だってことでそこに行って探すことにした。

 その前にここの雑貨屋さんは服とかも扱っているから、もしかしたらサンダルもあるかもと探してみると、良さそうなサンダルを発見。彼女の足の形に合うのがなかなか無いと聞いていたので、あんまり期待せずに試履してみる。すると「すごくらく!」って彼女が嬉しそうだった。ならばもうこれを買うしかない!と僕の心は買うことに決定。でも彼女は高いからなあって悩んでいた。だから僕はずっと探してて今まで見つからなかったのに今良いやつが見つかったんだから、買おう!って後押しした。見た目が良くて、彼女にもとっても似合っていたから自信を持っておすすめすることができた。

 そもそもサンダル買ってあげるつもりでいたし。

 お金出すよーって言ったらさすがに高いからって遠慮してくれたけど、僕が出すよ出すよって言ってたら、じゃあちょっとだけ出してって折れてくれた。

 少しでも負担してあげられたら、彼女の助けになった感じがしていい気分。

 せっけんを買えて、彼女のサンダルも買えた。

 これで今日探していたものはほぼ全部買えた。前半の何も見つからないで疲れるだけだった状態から、怒涛の運命的出会いラッシュ。いいものが見つかって彼女は嬉しかっただろうし、僕も嬉しかった。

 残りのラッピング用の袋を探しに文具屋さんに向かい、無事それもピッタリサイズのものを見つけることができた。

 とっても順調。

 彼女はさっそくサンダルを履き替え、足の苦痛からも開放されて、車を降りるたびに僕に足元を見せてきた。可愛い。とっても似合ってたし、足の甲に当たる部分(名称がわからん)が落ち着いたネイビーで、大人っぽい上品さがあって凄く良かった。

 これをこれから履いてくれると思うと嬉しい。 

 僕といっしょに見つけたサンダル!って毎回嬉しくなるはず。

 必要な物を買い揃え終えたらお腹が空いてきたので、今日はお鍋を食べに行った。もう暑くなってるけど食べたいものは食べたい。お店はやっぱりシーズンオフだからか人が少なくて静かだった。けど彼女の後ろの席の子が店内BGMに合わせて歌うので、ちょっと気になったみたい。僕の方までちょっと聞こえたから結構な声量だった。

 お鍋はいつもどおりおいしくって、やっぱり食べたいものを食べるのが一番!って彼女も満足気だった。彼女がお鍋を取り分けてくれるのが幸せ。

 まんぷくになった僕たちはお店を後にした。1000円分の割引券を彼女がくじで引き当てたのでまた来ようと思う。

 今日はずっと移動中、とあるライブDVDを流していたんだけどそれがとっても良くて、残りがあと少しだったので最後にコンビニへ寄って駐車場で観てた。ついでに疲れた彼女の足をマッサージ。

 DVDが終わり、時間も良い時間だったので帰宅。少ししかマッサージできなかったけどちょっと足が楽になった!って言ってくれた。嬉しい。

 久々に移動時間が長かったし、たくさん歩き回ったので彼女も僕も結構疲れた。でも凄く充実感のある楽しい一日だった。