かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ぎゅうはんばーぐ

 ふとした時に感じる幸せ。

 今日ふと洗面台を見ると、僕と彼女の歯ブラシが寄り添うように立てられてた。

 なんとなくそれを見て、あぁ幸せだなあって感じた。

 彼女と二人で暮らしているんだなあって。

 今更、実感したってわけじゃないけど、彼女と一緒にいなければ絶対に見ることのできない状態がそこにあると、そう思う。

 今日、彼女が僕のチョコレートを食べた。

 絶対に食べちゃいけないわけでもないから食べたのは良いんだけど、僕は食べたのを全然知らなかった。

 彼女いわく、僕の目の前でチョコを出して口に入れたらしいんだけど、全く気付いてなかった。

 話の流れで、僕が飲んでたジュースを飲む?って聞いたら、ううんって首を振って口をもごもごしていた。

 飴でも食べてるのかな~って思って聞いたら、食べてるって言わない。

 じゃあ何を口に入れてるんだろうって思って聞いたけど答えてくれない。

 ほっぺをぐにーって掴んで口を開かせようとしたけど開かない。

 しばらく格闘したあと、口を開いてくれたんだけど、そこにはチョコが入ってた。

 むぐぐぐぐ~って感じで開かまいとしていた彼女が可愛かったのと、ちっちゃいチョコを結構口の中に溜め込んでいたのが面白かったのとで、大笑いしてしまった。

 楽しかった。

 あんなに必死に隠そうとしなくてもいいのに。

 そんな姿が可愛かったので、非常に満足した。

 なんにも食べてないよ~って、とぼけたのも可愛かった。

 こうやっている時間って幸せ。

 仕事疲れてても、帰ってきて彼女と楽しく過ごせるといいよね。

 おわり。