かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ちょこれいと

 彼女はチョコが好きだ。あらゆるお菓子の中でチョコが一番好きと言っても間違いないと思う。チョコって言うと範囲広いけどね。甘いチョコも苦いチョコも食べられるようだけど、アーモンドとかが入っているようなチョコはあんまり好きじゃないらしい。

 チョコを食べている彼女はとても幸せそうだ。凄く嬉しそうな彼女に食べられるチョコもきっと幸せだろう。僕もその幸せの一端を握りたくて、つい彼女にチョコを買ってあげたくなる。というか買ってあげる。でも最近彼女は痩せたがっているし、あんまり買ったらだめだって思って我慢しようと心がけている。ただその決意を揺るがせようと、彼女がわざと可愛く「たべたいなー」って言ってくるので、つい負けて買っちゃう。我慢しなって言っている間の凄く不満そうな顔と、買ってあげるよって言った時の嬉しそうな顔の変わり様。可愛いんだもの。

 彼女自身が私に対して甘すぎるよって言うくらいだから僕はきっと相当彼女に甘い。彼女の為を思うのなら僕はもう少し彼女に厳しくしたほうがいいのかなあなんてちょっと考える。

 さてちょっと話がそれたけど、そんな感じで彼女はチョコが大好きだ。このチョコが美味しい、これはそうでもないっていう情報をたくさん持っている。一緒にお菓子売り場に行けば、チョコに自然と目が行くし何か甘いモノが食べたいなと言えばだいたいチョコになる。おかげで僕も彼女に出会ってから以前より確実にチョコが好きになった。前は自分から買って食べるってことがほぼ無かったくらいチョコとは無縁の生活を送っていたんだけどね。

 前に彼女へ誕生日プレゼントをあげた時の話で、くまのぬいぐるみをあげたけど彼女はくまならなんでもいいってわけじゃなかった、けど喜んでもらえたから結果オーライみたいなことを書いたと思う。チョコにも同じことが言えて、ホワイトデーにチョコをあげた時も、彼女のチョコに対する細かいこだわりとかどのメーカーのチョコが好きかみたいなことはほぼ分からないまま、勢いで渡した。今思うと当時の僕は行動力があったなあ。なぜか彼女が喜んでくれるっていうような確信があったように思う。結果彼女は僕のあげたチョコを知っていてなおかつお好みだったようで喜んでくれた。僕は初めて聞いたブランドのチョコだったんだけどね!チョコって言ったらゴディバくらいしか知らなかったし。

 バレンタインデーが近づいてきて、お店にチョコがたくさん並んでいるのを見て去年のことを思い出したのでした。

 思えば彼女は好きなものが分かりやすくて、何か買ってあげるとかプレゼントするときにだいたいの方向性をすぐに決められるから良い。だからこそ、買ってあげたくなるのかな。

 また彼女を甘やかしてチョコを買ってあげようと思う。