かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ガラガラ

 今日は彼女と遊んだ。

 今日一番の目標は、抽選会でガラガラを回すこと。あのガラガラって正式にはなんというのだろうと調べた結果「新井式廻轉抽籤器」と言うらしい。一般的には、ガラガラ、ガラポン、福引器などと呼ばれているそう。

 まあとにかくその、ガラガラを回しに行こうという話。

 抽選券が全部で6回分あって、せっかくあるのだから回そうじゃないかという話。

 彼女を迎えに行ってさっそくショッピングモールへと向かった。

 特に見たいものがあるわけでもなかったので、とりあえずまっすぐ抽選会場へ。平日だというのに人がいっぱいいて、うわぁってなった。去年だったか同じ場所で抽選会があって行った時は空いてたと思ったんだけど。

 二人で三回ずつ回した結果、全て参加賞。ショッピングクーポン的なものをもらって終わった。

 当たる期待をしていなかったから、ショックはなく、むしろ抽選券を無事使い終えた満足感があった。

 その後、ショッピングモール内をさらっと見て回り、みずまんじゅうくんに買ってあげようと思っている椅子のおもちゃを確認。きっとみずまんじゅうくんはこれを気に入って遊んでくれるはず、という思いを強くした。

 そこから飲み物を買うついでにドラッグストアに行こうということで、閉店が早くていつもなかなか立ち寄れないドラッグストアに行ってみた。比較的新しい所なので、綺麗で良い。見慣れない商品なんかも多くって楽しかった。僕は初めて見た飲み物をかったのだけど、失敗した。あんまりおいしくなかった。

 近くの100円ショップにも行ってみたけど、彼女が欲しい!ってなるような素敵なものはなくって、僕が紙袋と来年のカレンダーを買っただけになってしまった。なにか素敵なものがあったらよかったんだけどね。

 そこで次は文房具屋さんへ行ってみることに。途中、郵便局へ寄り道して、文房具屋さんに到着。

 道中、僕はとあることを我慢して胸に秘めておこうという努力をした結果、言葉数が減ってしまい、彼女を心配させてしまった。これに関しては僕の中で非常にデリケートな問題というか、気軽に口に出して良いこととは思えなくって、場合によっては引かれるし、拒絶もされるかもしれないし、その後の空気にも影響するかもしれないしということで、なかなか言い出せなかった。

 でも僕がこれを我慢して伝えないことで、彼女が心配をしているし、僕はどうにもそれを上手に我慢できないしで、これはちゃんと正直に言うしかないという決心をして、伝えた。

 どうやらその決心は僕にとって良い方向へ働いた。思い切りすぎた伝え方が良くなかったのは、後々反省して自己嫌悪に陥るのだけれど、とりあえず今日は言ってよかったと思える結果となった。

 文房具屋さんに入り、ぐるーっと見て回るも、目新しい物もあまりなく、ボールペンとシールを一つ買った。おしゃれな形のひらがなシールは一目見て気に入った。シールはもうたくさんあるからいいって言っていた彼女だったが、僕が買おう買おう!と騒ぎ立てた事もあって、買うことにしてくれた。せっかく来たから何か今日のお出かけの時に買ったというものが欲しかった。

 あ、そうだ。文房具やさんに到着した時に、僕は今日用意していたプレゼントを彼女に渡した。

 先日ネットで買い物をしたとき、ついでに何か買うものを考えていて、彼女にアイディアをもらおうとしたことがあった。彼女は僕が何を必要としているのか分からないからアイディアなんか出てこないと言っていたので、じゃあ彼女の欲しいものでいいよ!って言ったら一言「図鑑」と返ってきた。その時点では図鑑を本気で買うつもりはなかったのだけれど、ショッピングサイトで図鑑を検索してみると、おっしゃれで綺麗な図鑑を発見した。これすごくいい!って思ってすぐに注文した。

 これは彼女への良いプレゼントになるぞ!ってウキウキだった。

 それからしばらくして商品は到着したのだが、渡すタイミングを考えていたら今日になってしまった。

 クリスマスプレゼントには早いけど、と思いながら去年買ったクリスマス感あふれる包装紙で図鑑を包み、持って行った。

 それを渡すタイミングを考えていたら、文具屋さんに着いたのでささっと渡してしまうことにしたのだ。クリスマスプレゼントってわけじゃないけどとか言いながらクリスマス感全開の図鑑を渡した。

 彼女は当たり前だが全く予想していなかったプレゼントの出現にちょっとびっくりしている様子だった。中身が図鑑であることに気づくと、買ったの?!と更にびっくりしていた。いいリアクションもらえたと思う。

 パラパラとめくって見ていると衝撃的事実発覚。なんか一度誰かがパラパラやったっぽいシワがついてるの。僕は全く開いてないから、倉庫で保管されてる時とか、出荷の時点で誰かがパラパラやったのかな!?という疑惑が生まれた。ちょっとケチがついたけど、特別なプレゼントっていうわけじゃないし、まあ仕方ないかと思った。彼女は喜んでくれてたしね。

 いつも、彼女が欲しいって言ったものをその直後にあげたりしているから、プレゼントに意外性がなくて、びっくりはあんまりしてもらえない。あぁーこれね!みたいな感じになっちゃう。今日のは彼女にとって予期せぬプレゼントを用意出来たようで大成功だった。

 それから彼女から、クリスマスプレゼントは用意しなくていいからねって言われちゃった。それに対して僕が素直にうんって言ったら、今の素直さは絶対用意するな!って見破られた。バレバレでした。そんなに高いものじゃない何かをプレゼントしたいなあとは思ってたからね。

 その代わり生チョコを作って!と言われた。言われたからには作りたいけど、どうだろう。善処する。

 それからしばらくまったりと過ごした。テレビを見たり、ゲームをしたり、マッサージしたりして。この時間がすごく落ち着くし幸せ。彼女が隣にいてくれるっていうことを一番感じられる。

 それから今日はハンバーグを食べるぞー!と意気込んでお店に向かった。

 結構遅い時間だというのに、お客さんがたくさんいて待つこととなった。わりと待った。たぶん30分くらい。でも僕は彼女と一緒なら待つのが苦じゃないんだ。

 やっと席に案内してもらえて、注文してから、彼女との会話が楽しくて楽しくてたまらなかった。ずっと心がうきうきしてた。

 待ちに待ったハンバーグはとっても美味しいし、彼女といるのは楽しいしで、最高の気分だった。幸せを感じる物質的なものがドバドバ出てたと思う。

 仕上げにパフェを頼むことにした。一つ頼んで二人で半分こしようーって。

 運ばれてきたパフェを二人でつんつんしながら食べてたんだけど、向かい側に座っていた彼女が、食べやすいように隣へ場所を移動してくれた。彼女の横顔が素敵で、きれいだなあって思ったから「横顔も素敵だね」って言ったんだけど、自分で言ったくせに恥ずかしくなっちゃって、変な顔してごまかしてしまった。変な顔しなきゃ良かった。すっごい恥ずかしい。でも可愛かったしきれいだったから言っておきたかった。

 今パフェを二人で食べてたのを思い出したら、とってもいいシチュエーションじゃーんって思った。今思い出してもニヤニヤしちゃう。なんかとっても仲良しな感じするし、あーなんかとってもいい。とってもいい。実際わりと淡々と食べてたんだけどね。いやでも、幸せなシチュエーションだわ。

 思い出してテンション上がるってなかなかないよ。両手を顔に当てて、うわーって言ったよ。ほんとに。

 食事を終え、彼女が欲しい雑誌があるってことで、本屋さんに寄った。雑誌の他に集めている漫画の新刊も見つけちゃって、彼女は買わなくちゃという使命感の元に両方レジへ持って行った。素晴らしい思い切りの良さだった。

 時間もかなり遅くなっていたため、今日はこれにて終了。彼女を家に送って行って解散した。

 色んな所にも行ったし、ゆっくりもできたし、美味しいものも食べられたし、良い一日だった。今日もらった幸せを大切にしてこれからしばらく頑張って生きようと思う。

 今日もありがとう。