かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ぽとふぅ

 今日お昼ごはんを食べに家へ帰ってきた。

 といっても彼女は仕事でいない。

 静かな我が家で彼女が作ってくれたお弁当を食べた。

 彼女が洗い物がそのままになってるけどごめんねって言ってたので、それならばと思ってお弁当箱と一緒に洗っておいた。

 洗い物をしておけば、夜が楽。

 彼女が帰ってきてやらなくていいもんね。

 ついでに気を利かせて洗濯物を取り込んでたたんでおいた。

 これで彼女が帰ってきてからやることを減らすことができる。

 洗い物も洗濯物も、彼女の仕事ってわけじゃない。

 二人の間で家事の役割分担をしているわけではないので、できる人がやるっていう感じになっている。

 仕事が終わって帰ってくるのはどうしても僕のほうが遅くなる。

 よって、洗い物や洗濯物の処理は彼女のほうがやる機会が必然的に増える。

 僕は家事が好きってわけじゃないし、できればやらずにいたい。

 彼女もきっと近い感覚だと思う。

 でもそれじゃあ生活していけない。

 だから頑張って家事をする。

 お互いのことを思いやって、これは自分がやろうって決めて、サボりたい気持ちを我慢してやってるわけだ。

 今日一日だけのことで、やってやった感を出したいわけじゃないんだけど、彼女が帰ってきてから、洗い物やってある!洗濯物もやってある!ってなるのを想像してわくわくしてた。

 そしたら、家に帰った彼女から、そんな連絡が来て嬉しくなった。

 やってよかったなあって。

 やってあげて、感謝されたいということじゃなく、やらなきゃなあって思っていたものがやってあったら、やらなくていいんだ!やったー!ってなるかなって思ってさ。

 僕のしかけた小さなサプライズは成功した。

 気を利かせてやっておいてよかった。

 おわり。