かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

かぶとむし

 今日はおじいちゃんのお通夜があるので、早めに起きてまず僕の実家へ行って来た。

 いつも食材を分けてもらって大助かりである。

 ついでに彼女が使うお葬式用のネックレスとかカバンを借りてきた。

 その後買い物にも行って、一旦家に帰ってきた。

 休憩もそこそこに、彼女の実家へ向かい、そこからおじいちゃんのお家に行って出棺のお手伝い。

 そこから少し時間が空いたので、みずまんじゅうくんを連れて家に帰ってきた。

 だいたい30分くらい時間に余裕があった。

 家に来ることなんて全く想定していなかったので、触られたら困るものとか、危ないものとか普通に置いてあるし、バタバタしながら相手をしてたらあっという間に時間が経った。

 僕らの家を気に入ってくれたみたいで、素敵なお家だったって褒めてくれてた。

 パパっと家を出て、会場入り。

 ちゃんと時間には間に合った。

 すぐにお経が始まって、ご焼香をして、一通り終了。

 みずまんじゅうくんはおとなしくできてたけど、おはぎちゃんがちょこちょこ動き回るので気になって仕方なかった。

 そりゃあじっとしてるのは無理だよねえ。

 用意されたお弁当をみんなで食べて、その後はなんの時間かよく分からない時間へ突入。

 言うなればご歓談タイムだろうか。

 僕にはご歓談する相手もいないので、ずーっとみずまんじゅうくんとおはぎちゃんの相手をしてた。

 みずまんじゅうくんとうるさくならないように配慮しながら遊んだり、おはぎちゃんを抱っこして、ぐずらないようにご機嫌を取って歩き回ったり。

 結構気力と体力を使う。

 でも二人とも可愛いし、一緒にいて楽しいから頑張れる。

 周りからどう見えていたかは分からないけど、僕は必死だった。

 こんなタイミングではあるけれど、親戚の方々に僕の紹介もしてもらって、ご挨拶できた。

 紹介するのが恥ずかしいような夫ではなくてよかったなあと思う。

 ハンサムって褒めてもらえて、嬉しい。

 彼女もきっと嬉しく思ってくれているだろう。

 ハンサムといえば、亡くなったおじいちゃんの若い頃がめちゃくちゃイケメンだった。

 僕がファンになりそうだった。

 さぞかしみんなの人気者で素敵な方だったのだろう。

 滑り込みではあったけど、そんな方の親戚となれたことを嬉しく思う。

 今日一日めちゃくちゃ長く感じた。

 午前と午後で二日分くらいの感覚。

 いやあ疲れたね。

 明日も頑張ろう。

 午後はどうしても外せないアポがあるので、仕事にもいかなきゃいけないけど、きっちりおじいちゃんを送りたいと思う。

 彼女も相当疲れてるし、明日も疲れるだろうから、うまく息を抜くところを作って頑張ってもらいたいなと思う。

 おわり。