かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おーまいぱすた

 起きたら、彼女のおじいちゃんが亡くなったという知らせが来ていた。

 一気に目が覚め、朝ごはんを食べることにした。

 彼女の実家がバタついているようで、みずまんじゅうくんとおはぎちゃんの面倒を見るため、急いで向かった。

 子どもはこういうとき空気の変化を敏感に感じて、不安定になるものだという知識が頭の片隅にあったので、少しでもお役に立てればと思ってた。

 僕らがやってくると、みずまんじゅうくんが大喜びして走り回り、それにつられておはぎちゃんも楽しそうに走り回って歓迎してくれた。

 いやあ、いつの間にか二人になついて貰えてとっても嬉しい。

 色々話し合いをしなきゃいけないこともあるけど、真剣な話し合いの空気を感じ取ってか、みずまんじゅうくんはお話したがってわいわい言う。

 おはぎちゃんは自由にわーわーって動き回り、なかなかカオスな状況が出来上がっていた。

 全力で遊びまくったあと、お昼ごはんをごちそうになった。

 子どもたちは元気いっぱい。

 おじさんはもうヘトヘト。

 それでも、遊ぼうって誘ってくれると嬉しいので頑張って相手をする。

 みんなで亡くなったおじいちゃんに会いに行くというので、僕も一緒に行かせてもらって、ご挨拶してきた。

 初めて会う親戚の人ばっかりだったので、おとなしくしてた。

 みずまんじゅうくんは特殊な空間に、少し落ち着かない様子。

 おはぎちゃんはマイペースに抱っこされてた。

 しばらく滞在した後、僕と彼女が帰ろうとすると、みずまんじゅうくんがぐずりだした。

 ちょっと怖くなっちゃったって言って泣いてた。

 そうだよね、よく分からないけど怖いよね。

 彼女が残ってくれるというので、僕だけ一足お先に帰ってきた。

 彼女も割りとすぐ帰ってきたので、軽く買い出しに出かけた。

 お金も必要になるのでおろしておいた。

 帰ってきて、二人して最高にしんどくて、寝た。

 こういうときって、気が高ぶっているというか妙な高揚感みたいなものがあって、疲れを感じにくくなる。

 彼女は相当疲れたと思う。

 暑かったし、子どもの面倒は見なきゃいけなかったし、親戚の人たちの相手もしなきゃいけなかったし。

 仮眠を取ったあと、彼女の礼服を買いに行った。

 彼女のお母さんも一緒に行ってくれるというので、ありがたくご同行頂いた。

 わりとさくっと決めて無事に手に入れることができたので安心。

 その後、彼女のお母さんを家まで送って、ハンバーガーを食べて帰ってきた。

 今日はなんとなく持ち帰りじゃなくて、お店で食べていくのが良い気がしたと彼女が言ってたけど、僕も同じ気持ちだった。

 外食して気分転換して、帰ってくることができた。

 バタバタの一日だったけど、明日と明後日もきっとバタバタするし疲れるだろうから、彼女のサポートをちゃんとしてあげたいなと思う。

 おわり。