かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

そーきそば

 今日は彼女が一人でお買い物に行った。

 本当は一緒に買い物に行きたかったのだが、僕の仕事がなかなか終わらず。

 最近どうにも、早く帰りたくても帰ることができない。

 彼女が一人でお買い物にいくことは稀である。

 理由はいくつかあると思う。

 一つは、一人で行っても楽しくないから。

 もう一つは、道を覚えていないから。

 運転が不安だからっていうのもあるかもしれない。

 お買い物は一緒に行ったほうが楽しい。

 それは間違いない。

 一緒に行けるなら、その時に行ったほうがいいって思ってくれるのはすごく嬉しい。

 今回は一緒に行くタイミングがなかなかこなかった。

 道を覚えていないというのは、彼女が非常にそれが苦手ということに尽きる。

 行ったことのある場所でも、行き方が分からないというのはよくある。

 道のりは分かるけれど、道中が不安であるというのもある。

 だから以前の彼女なら、今日のお買い物も一人では行っていなかったと思う。

 しかし彼女は成長した。

 一人でお買い物に行けた。

 いや、実際は前から行けたのかもしれないけど、僕の感覚では最近、行動範囲が広がったんじゃないかなって思っている。

 僕の家にだって、数年前はたどり着けなかった。

 それなのに今日は一人で、母を訪ねて行ってくれた。

 彼女の行動範囲が広がって嬉しい半面、事故に巻き込まれやしないかという心配も生まれてくる。

 彼女の運転スキルが云々という話ではない。

 仕事で車を走らせていて思うのが、自分のスキルの有無ではどうにもならない事故が大半であるということ。

 それを考えると、彼女が一人で出掛けるのも心配になってくる。

 親みたいな気持ちって思ったけど、これが愛する人を思う気持ちってやつだろうか。

 間違いない。

 大切な人を心配する気持ちだ。

 そういうのもあって極力一緒にお出かけしたい。

 仕事が早く終われば彼女と一緒にお出かけだってできるのだ。

 仕事のばかやろー!

 早く帰らせろー!

 おわり。