かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

かしすみるく

 休日。

 日頃の疲れが溜まりに溜まっていたけど、なぜか割と早い時間に目が覚めた。

 彼女は今日、おしゃれ番長とお出かけ予定。

 最終的に家に来るという話だったので、朝から気合を入れて部屋の掃除をした。

 掃除をしていると気が乗るので、特に見られる心配もないところもきれいにした。

 お客さんが来るから部屋をきれいにしておかなくちゃ!ってやるようになったか、と感慨深かった。

 順調に大人になっていっているらしい。

 彼女が支度をして出かけたタイミングで、リビングに掃除機を掛け、ファブリーズを撒き散らした。

 お客様用のスリッパも用意して、バッチリ。

 これで快適な滞在時間を過ごして頂けるはず。

 安心した僕は、ゲームをしたり寝たりしながらのんびりしていた。

 夕方になって、彼女とおしゃれ番長がやってきた。

 彼女と一緒にごはんを作って、番長に振る舞う。

 普段僕たちは自分たちが満足することだけを考えた料理を作っているので、第三者が現れた時に、何を作って良いのかわからなくなる。

 しかしさすがは彼女。

 持ち前の料理センスにより、感覚だけで美味しいものを作り出した。

 僕はアシストしただけ。

 番長はきれいに完食してくれた。

 それからしばらくお話タイム。メインは彼女と番長の会話だったから、僕はそれを聞いてた。

 二人とも褒めるのが上手。

 少し前にネットで、何か作品を褒めるのには、知性と教養が必要だというのを見た。

 正にその通りで、何かを褒めようと思った時、凄いとか可愛いとかそういう表現しか出てこない。

 褒めるときには頭を使うし、褒めるための語彙が必要になる。

 言葉を組み立てる力も必要だと思う。

 それを瞬時に言えるっていうのはかなり凄いことだ。

 彼女も番長もそれができるんだよね。

 だから二人とも褒め上手。

 わざとらしくない、素敵な褒め方ができるのだ。

 二人の会話は聞いていてストレスがない。

 お互いにもきっとほとんどストレスなく会話が出来ているはずだ。

 いい関係だね。

 番長は僕とも仲良くしてくれる。

 また番長とご飯食べたりお家に遊びに行ったり、遊びに来てもらったりしたいな。

 おわり。