かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

くるくるくる~

 帰宅すると、彼女は職場の人たちと夕食を食べに行っていた。

 もちろん事前に聞いていたので、帰宅と同時に彼女からのメッセージを探した。

 僕の分の食事を用意してくれてあって、おつかれさまっていうメッセージとともにおかずの説明をしてくれてあった。

 るんるんでご飯を温め、美味しい食事をいただいた。

 一緒に食べるのが一番良いけど、彼女が作ってくれたご飯を一人で食べてても、なんだか嬉しくなる。

 ご飯を食べたら眠くなってきて、うとうとしようかと思ったけど、お風呂に入ることにした。

 彼女を迎えに行く約束だったから、呼ばれる前に急いで入っちゃえ!って感じで。

 時間が読めないので、入ってる途中で呼ばれたらすぐ行けないなあ~なんて思いながらお風呂を済ませ、アイスをぱくぱくしていたら彼女から連絡があった。

 アイスを冷凍庫に食べかけのまま安置し、急いで向かった。

 彼女と、職場のお仲間二人。

 彼女がおみやげでハンドスピナーをくれた。

 世界中で超絶大人気のおもちゃである。

 ずっと欲しかったけど、無駄遣いになっちゃうし、彼女にそんなもの買っちゃだめって言われそうでずっと我慢してた。

 そしたら、プレゼントしてもらえたので大喜び。

 職場のお仲間には、喜ぶんだ!?ってびっくりされてた。

 喜ぶんです。だってハンドスピナーだよ。

 お一人様、職場に車を停めてあるってことで、そこまで送っていった。

 送り迎え大好きマンは気分良く車を走らせた。

 道中の会話の中で、僕と彼女の台詞が久々に完全一致した。

 前はよく被ることがあって、その度に真似してるんじゃないよって彼女に言われてたんだけど最近なかった。

 嬉しくなった。

 あーこんなに被ることあるんだっていう程度の長さの台詞。

 せーので息を合わせても、もしかしたら合わないかもくらいの。

 懐かしくもなった。

 そういえばこうだったなあって。

 ご飯作って置いてもらえたことと、ハンドスピナーもらえたことと、この台詞がかぶったこと。

 それぞれとっても嬉しかった。

 仕事終わってからの、数時間がすごく楽しかったなあ。

 おわり。