かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

しゃちのくつした

 彼女も僕も、土日両方休みだったので、ゆっくり過ごすことができた。

 土曜日はお出かけしてデートしてきた。

 母からもらった、ゆり園のチケットがあったので行ってみたのだ。

 休日とあって結構な人数がわしゃわしゃしてた。

 僕らはマイペースに様々な色のゆりを見て回った。

 僕が一生懸命写真を撮っていると、彼女からこの角度からとったら?というアドバイスが。

 言われた通りにやってみると良い写真が撮れた。

 すげえ。

 やっぱり彼女の言うことは正しいんだなあと思い、それからは彼女がきれいとか、良いとか言った構図を撮ってた。

 何度か自分で撮ってみたものの、彼女に指示を貰ったほうがいい感じになる。

 彼女自身は写真が苦手だというが、センスは明らかにある。

 僕自身が彼女のカメラとなり、彼女が思い描く画を撮れば素敵な写真ができあがるわけだ。

 そんなに広いところでもないので、小一時間ほどで回り終わった。

 勾配がある所だったのと、暑かったのとでヘトヘト。

 でも楽しかった。

 その後は買い物をして、高級なお肉が割り引かれてたので夕飯用に買ってきた。

 高級な夕飯となった。

 それから今日、昨日誕生日だった父にケーキを持っていってあげた。

 お昼過ぎに出掛けて、ケーキを買い、そのまま実家へ。

 おおっぴらに喜ばない父だが、そそくさとやってきてケーキを頬張り、よく分からないタイミングで会話をぶっ込んできていたので、嬉しかったのだろうと思う。

 きっとご機嫌だったに違いない。

 これも彼女がいなければ、僕はケーキを用意してあげるつもりもなかっただろうから、きっかけをくれた彼女に感謝だ。

 こういう風に思うことって多い。

 今まで家族三人で暮らしていて凝り固まった状態から、彼女という存在が現れて、非常に良い方向に変化しているように思う。

 父も母もとっても喜んでいると思う。

 その後、雑貨屋さんへ寄ったりドラッグストアへ寄ったりしてから家に帰ってきた。

 今日もなかなか充実した一日だった。

 どうにも疲れが溜まってるみたいで早起きが困難なので動き出しが遅くなるのがもったいない気もするけど、仕方ない。

 たくさん寝るのも大事だ。

 久々に二日間ゆっくり彼女と一緒に過ごすことができた。

 大事だねゆとりある時間。

 おわり。