じゃんどぅーや
帰ったら彼女が死にかけてた。
比喩ではあるんだけど、比喩ですと言い切れないくらい、虚ろな表情でぼーっと座ってた。
話しかけてもほとんど喋らない。
スマホいじってるから、大丈夫だとは思ったけど、心ここにあらずって感じで心配だった。
そんな状態でも、ご飯の支度を進めていてくれたみたい。
とってもありがたい。
続きは僕が引き継いで晩御飯を作った。
彼女に無理してほしくないから、やれることはやりたい。
彼女は頑張り屋さんだから、無理してでも色々やる。
我慢強さは他の人たちよりもだいぶ優れているので、無理してがんばれちゃう。
体調悪くても、それを我慢できちゃう。
痛みにも強い。
あたまいたーい!なんにもやらなーい!いたーい!って言って寝込むことだってできるけど、そうしないで頑張ってくれる。
彼女が頑張ってくれると、僕も頑張らなきゃなっていう気持ちになる。
彼女ばっかりにやらせちゃいけない。僕がなんとかしなきゃって。
彼女がさぼりまくってたら、僕もさぼりまくってるはずだ。
頑張ってくれてるから、なにもやらなくていいや~ラク~!ってできないのよね。
僕に頑張らせるには、最良のやり方だと思う。
まさかこれも彼女の計算のうちか。
さすがにそんなことはないと思うけど。
そこまで計算されてたら怖い。
弱っている彼女はとっても助けてあげたくなるのよね。
それは昔からずっと変わらない。
元気な彼女といれば楽しいし僕も元気をもらえる。
弱ってる彼女といると、僕は頑張って元気を出す。
普段出ない力が出る感じ。
彼女がとっても愛おしく感じる瞬間でもある。
元気でいてくれるのが一番だけど、どうしたって元気がないときは出てくるから、そういうときは、僕が頑張るのだ。
普段頑張ってくれてる彼女にお返し。
いつもありがとうを込めて。
おわり。