かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ちくわとくみん

 彼女の料理スキルが素晴らしい。

 適当に作ったというようなことを言うけど、味の加減が絶妙。

 僕が濃い味好きだから、ちゃんとそれに寄せた味付けにしてくれている。

 でも、感覚で味付けしてるんだって。

 確かに見ていると、熟練の料理人並みにぱぱっと味付けをしている。

 計算しつくされているかのような動きで。

 あまりにぱぱっとやっているので、味付け大丈夫?って思うときがあるけど、食べると美味しい。

 僕も真似して感覚でやると、味がないか濃すぎるかになっちゃう。

 ちょうどいい味ってなかなかできない。

 数少ない食材で料理をつくるのは簡単なことじゃない。

 土日で食材を買い込んで、金曜日まで過ごすわけだから、足りなくなるものが出てくる。

 追加で買いに行く暇もないから、あるもので作らないといけない。

 使ってない食材があれば、痛む前に使ってしまわないといけない。

 いろんな制限があるわけだ。

 それを彼女はうまく使って、美味しい料理を作ってくれる。

 飽きさせないように、調理方法を変えたり、味付けを変えたりして、工夫してくれている。

 さすが。

 お料理できないわけじゃなくて、やるのが好きじゃない、やらないだけだと言っていた彼女が、毎日ごはん作ってくれている。

 それもやっつけ仕事じゃなく、毎日考えて一生懸命作ってくれている。

 お弁当も作ってくれている。

 感謝。

 センスに溢れてるなあってずっと前から思っていたけど、お料理のセンスも持っていたとは。

 今までもお菓子作ってくれる機会があったから、料理に関する一定以上のスキルとセンスは持っていると思っていたけど、一緒に住んでみてそのセンスの高さが身にしみてわかった。

 適当に作っているとはいっても、考えて作ってくれているし、真剣に作ってくれているのはよく分かる。

 頑張ってくれている。

 彼女のセンスの良さと、真面目さが美味しい料理の秘訣だと思う。

 毎日ありがとう。

 おわり。