わんわん誕生日
仕事をしてたら、彼女から今日帰りにお買い物に行こうって連絡が来てた。
何か買いたいものがあるのかなあ~と思いつつ、仕事がめちゃくちゃ忙しかったので、死にそうになりながら働いてた。
忙しかったわりにさくっと帰れたので、早めに彼女のところへ向かうことができた。
何を買いに行くのー?って聞いたら、もなかのお誕生日プレゼントと言う彼女。
そう言えばそうだった。
もなかの誕生日を、彼女にお知らせしていたのだった。
彼女はちゃんとそれを思い出して、プレゼントを買いに行く計画を立ててくれていたのだ。
気が利くし優しい。
さっそくもなかへのプレゼントを探す。
これから寒くなるし、服をあげるってのもいいねえ!ってなったんだけど、ちょうどいいサイズのものがない。
じゃあこれはどうだろうって彼女が見つけたのは、犬用の大きめなクッション。潜り込めるような作りになってて、手触りがすごく良い。
うちのもなかは布団の中に潜り込むのとか大好きなので、この作りはかなりいいんじゃないかって思った。
これにしよう!って決めかけたけど、ちょっと落ち着いて他の所も見に行くことにした。
計4つのお店を巡った。
しかし!いいやつが!ない!
一つ似たような潜り込める作りのクッションを見つけたのだが、お値段が高かった。
給料日前でお財布にお金がほとんど入ってない僕では、なかなか出せない金額。
彼女が半額出してくれるってことだったけど、それでもお金がないよ!っていう状況。
探せば探すほど、最初のが良かったという思いが強くなる。
そこで最初のお店に戻って、購入。
彼女にもお金を出してもらってしまった。ありがとう。
彼女が提案してくれなければ、プレゼントを用意することを完全に失念していた。
更に彼女がこのクッションを見つけてくれなければ、僕は適当な服を買ってあげようって思って、そうしてたかもしれない。
彼女がしてくれた全ての働き掛けがすごく効果的だった。
家に帰ってきて、母に彼女がプレゼントを用意しようって言ってくれたんだよ~って伝えたら、そうじゃないかなあと思ってたって言われた。
どうやら彼女が気の利く良い子だと母も理解しているようだ。
彼女の株がどんどん上がっている!嬉しい限り。
プレゼントをもらったもなかさんは、大喜び。しっぽを振りまくって大興奮だった。
しばらくすると落ち着いて、潜り込んで寝始めた。
気に入ってくれたようだ。
もなか以上に気に入ってたのは母で、じーっと眺めては、良いのだなあってつぶやいたり、こういうの買おうと思ってたからすごく嬉しい!とはしゃいだりしてた。
彼女のプレゼント計画は大成功だった。これ以上ないくらいの成功だと思う。
これからの季節、寒いから潜り込めるのは最高だと思うので、このクッションが必需品として活躍するだろう。
今度また彼女が遊びに来た時に、気に入って使っている姿を見せてあげたい。
彼女のおかげで素晴らしいプレゼントを用意できた。
ありがとう。
おわり。