かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

こまやか

 すごく気が利くなあって思った話。

 みずまんじゅうくんにお誕生日プレゼントでバスのおもちゃをあげたというのは以前書いた。

 それに関連した話。

 お誕生日から数日後、みずまんじゅうくんは彼女の元を離れ、遠くのお家へと帰っていった。

 みずまんじゅうくんが帰るまでの短い期間で、彼女は僕のために写真と動画を撮ってくれていた。

 バスを足の間に挟んで落ち着いている写真とか、走らせて遊んでいる動画とか。

 それを見て、気に入ってもらえてる!!とすごく嬉しい気持ちになった。

 ついでに、バスを気に入っているエピソードも聞かせて貰えて、ほくほくした。家に帰る車の中でずっとバスを握りしめててくれたんだって。嬉しい。

 気に入り具合を僕が気にしているだろうと思って、彼女はわざわざそうやって情報を集めてくれたわけだ。

 これだけでも十分気が利くんだけど、彼女は更に、家族の集合写真にもバスを出演させてくれた。

 これを見て僕は、彼女の思いやりと気配りに感服した。大げさに聞こえるかもしれないけど、本当にすごく気が利くなあって思った。

 バスを大切に思っているということを表してくれているのと同時に、僕がこの写真を見たら喜ぶだろうっていう思いやりと優しさも感じられる。すごい。

 わざわざバスを持って来て写真に入れてくれたって思うととっても嬉しい。

 彼女はさりげない気配りをした後、やってやったぞ感を出すことはない。気配りしてもらったことに気付けない人ならば、彼女がなにをしてくれたのか分からないまま。それによってもたらされた良い結果だけを享受していく。

 集合写真を見て、バスが写っていることにだけ目を向けて喜んでいれば、彼女の気配りに気付くことはない。どうしてバスを持ってくれてたんだろうって考えれば、彼女の優しさとか気の利き具合に気付くことができる。

 バスの話だけじゃない。

 こうなるといけないから先に手を打っておこう、という先を見越した行動も気が利くからこそできることだと思う。

 仕事で使う備品をわかりやすく整頓するとか、見栄えが良いように加工するとか。ささっとやってくれる。それも気が利くからこそできる。

 気が利かない人がやると、かえって使い勝手が悪くなるってことが多々あるから大変。

 彼女の行き届いた気配りと、決して押し付けがましくない思いやりは本当に素晴らしいと思う。

 気が利く女性ってすごく素敵。