かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

170㎝

 今日は彼女と遊んだ。

 最近の彼女はとっても疲れている。みずまんじゅうくんとももまんじゅうちゃんのお世話が終わり、その疲れがどっと出た感じがする。仕事も大変だしね。

 当初、遠出する案もあったのだが、今日は疲れを癒やす日としてゆっくり過ごすことにした。

 彼女を迎えに行き、ドラッグストアに寄って飲み物と食べ物を買って、準備完了。

 用意してきたDVDを観ながら、マッサージをして過ごした。足に疲れが溜まっているようで、ふくらはぎがこってるなあって感じだった。ほぐそう!って力を入れると痛いみたいで、加減が難しい。もっと上手にほぐす術を身につけなくちゃなと思う。最近勉強してなかったから、技術を学ばないと。

 時間を気にせずまったりできるのは久々な気がする。ホットコーヒーを二人で飲みながらテレビを観るなんてすごく良い。理想。

 晩ごはんは何にしようかねーって話になって、牛丼に決定。カレーとの一騎打ちだったが、僕が今日は牛丼に惹かれた。

 ついでにドラッグストアに行こう!ってことで、最初に行ったのとは別のドラッグストアに行った。相当好きだねドラッグストア。お店によって扱っている商品に個性があるし、雰囲気も違うから、何箇所も行っても退屈しないのよね。

 彼女がヘアケアアイテムを欲しがっていたんだけど、新しい発見はなく、見送り。でも何か買いたいねーって話をしていた。

 閉店時間が近かったのでさらっと見て回ろうと足早に進むと、限定品コーナーみたいなところで素敵なものを発見。彼女はひと目で気に入った様子で、買おうかなどうしようかなって言ってた。一旦他のところを見て回って考えた後、やっぱり買っちゃおう!ってことで飲み物と一緒に購入した。最近、彼女は欲しい!って思っても勢いに任せず、冷静になるための時間を設けることが多い気がする。時と場合にもよるんだけどね。

 素敵なものを見つけた時の彼女はすごく嬉しそうで、僕はそんな姿を見て幸せな気持ちになる。あと安心する。彼女が喜ぶようなものがあってよかったなあって。

 彼女が犬だったらしっぽすごい振ってるんだろうなって思う。

 買い物を済ませ、良いものが買えて大満足の彼女と、それを見て大満足な僕は牛丼を食べに行った。

 彼女と来たのは初めてか二回目くらいのお店。一回来たような気がするんだけど違ったかなあ。定かではない。

 店内全体にトイレ臭が充満していて、入った瞬間に!?ってなった。においに敏感な彼女もやっぱりそれを感じたようで、もう少し酷かったら即お店を出ていたかもしれない。なんとか我慢した。

 注文を済ませ、彼女と会話をしながら待っているとすぐに運ばれてきた。

 店員さんがお待たせしましたーなんていいながらテキパキと牛丼を置くのだけど、僕が注文したものが彼女の前に置かれ、僕の前に彼女の注文したものが置かれようとしていた。

 それを見ている僕は、違うよー!そっちじゃないよー!って思いながら身動きが取れずにいた。彼女の方を見ると、同じような気持ちを抱いていそうな顔をしながら、同じように固まっていた。後で交換すればいいし、わざわざ違いますって指摘するほどのことでもないっていうのが僕たち共通の意見だった。

 僕たちの発する違いますオーラが伝わったのか、自分で気付いたのかわからないけれど、店員さんは「あっ」って感じで気付くと逆ですよねって謝りながら直してくれた。その後も何回か謝りながら去っていったので、ちょっとおもしろくなってしまった。

 美味しく牛丼を頂いて、ごちそうさましたあと、お会計に向かった。

 そこで、ご飯を食べている時からずーっと気になっていたものを彼女に教えた。

 入り口に貼られた、身長の目盛り。壁に貼って身長を測れるシールみたいなのあるじゃん?あれ。150㎝くらいから180㎝までの目盛りが付いてた。

 すぐに彼女はそこに立って「170㎝ある!!」ってはしゃいでた。ほんとに170㎝あった。僕も「ほんとだ!!170だ!」ってはしゃいだ。深夜と言っていい時間帯に、牛丼を食べ終えたアラサー男女が、身長を測定してはしゃぐという図。お釣りを用意してくれていた店員さんが「それ、わりと適当なんですよ」って申し訳無さそうに、そして恥ずかしそうに教えてくれた。

 お釣りを渡しながら「言っとかないとって思って」と言ってくれた店員さん。僕らがはしゃいでるのを見て、信じちゃったら困るって思ってくれたんだね。ありがとう。でもさすがに彼女が170㎝もあるとは思ってないから安心して!

 あ、ちなみに置く場所間違えた人と同じ人ね。

 とっても良い人。なんだかいい気分でお店を出ることができた。ほっこりエピソードができたなって思った。

 車に戻りながら、あの人に会うためにここに食事に来てもいいなって思うくらいだよ!と上機嫌で彼女に言った。でもすぐに思い直して、でもくさいからやっぱ行かないって言った。トイレ臭どうにかしてくださいお願いします。

 それから本屋さんへ行き、漫画とインテリア雑誌を買った。インテリア雑誌は見てるとすごく楽しい。彼女からまた貸してもらわなくっちゃ。

 遅い時間になったので彼女を家まで送り、帰宅。

 まったり過ごして、お買い物もできて、リフレッシュできた一日だった。

 彼女の疲れも少し癒せてたらいいな。