かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

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 相手を持ち上げるのが上手い人は、下に見られるという話。

 彼女の友人のおしゃれ番長が、少し前まで部下に舐められてたっていう話を彼女から聞いた。

 おしゃれ番長の悪口を言ったり、無視したりみたいな感じ。普通に考えてそいつ頭おかしいし、上司であるおしゃれ番長ががつーん!と言って潰してしまってもいいくらいだったんだと思う。

 しかしおしゃれ番長は、そうさせてしまった自分が悪いみたいなことを言って悩んでたんだって。

 彼女はその時に相談に乗ってあげて、話を聞いてあげてアドバイスしてたらしい。

 彼女の的確な状況把握と、的確なアドバイスがあったことは想像に難くない。きっとおしゃれ番長も助けられたことだろう。

 今日のテーマはそこではない。

 おしゃれ番長は、褒めるのが上手くて、人を良い気分にさせるのが上手だ。彼女はおしゃれ番長のその部分を高く評価しているみたい。上辺だけの言葉じゃなくて本心で言っているからこそ素晴らしいと。

 人を持ち上げるのが上手い人というのは、舐められやすい。

 相手がどうしたら楽しく過ごしてくれるか、いい気分でいられるか、というのを考えて実行すると、相手をつけあがらせることに繋がってしまう。

 つまらない話を一生懸命聞いてあげれば、こいつは俺の話聞いて楽しんでるって勘違いしてつけあがる。

 無理な要求を頑張って聞いてあげれば、こいつは俺の言うこと聞いてくれるって思い上がる。

 相手がバカであればある程、この傾向は強くなる。賢い人、考えられる人であれば、気を遣わせていることとか、優しさで言ってくれているんだなとか、気付くことができる。

 おしゃれ番長が部下に舐められていたのも、部下に対して優しい対応をしてしまっていたからだと思う。

 これに関しておしゃれ番長が悪いとは絶対に言えない。悪いのは部下だ。

 この話を彼女としていて気付いたことがある。

 これって彼女もそうだなあってこと。

 彼女も周囲に気を配って、相手の求めていることをしてあげるのが得意だ。

 やはりそうすることで、考えが浅い連中とか、優しさに甘える奴らは彼女のことを舐めてかかる。彼女の優しさに浸ろうとする。

 こうやって共通する部分を持っているから、彼女はおしゃれ番長の気持ちを理解して助けてあげることができたのかなって思う。

 とっても仲良しなのも、そういう共通した部分があるからかなって。

 二人が仲良しなのを見ていると、僕はなんだか嬉しい。何目線なんだって言われそうだけど、お互いを助け合える良い関係でいて欲しいなと思う。

 おわり。