かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

UFOで猫をさらうゲーム

 今日はブッダさんご夫妻とご飯を食べる予定の日だった。

 昨日に引き続き二連休みだった僕たちは、昨日はしゃいだ疲労感を抱きつつも、今日はブッダさん夫妻と食事だ!わーい!となっていた。

 その前に、昨日買えなかった化粧品を探しに行くのと、彼女のお姉さんへの出産祝いを買いに行くことになっていた。

 起きて支度を終えた僕は、彼女が今日中にやってしまわないといけない作業に追われている間に家を出て、彼女の欲しいと言っていた化粧品を探しにいった。

 昨日、二箇所探しに行ったんだけど、どちらにも置いてあった形跡すらなく、限定品だから売り切れちゃったのかなあなんて言いながらすごく残念そうだった彼女を見ていたので、今日は絶対に見つけたいって思っていた。

 まず近場のお店を探してみようって勇んで行ったのは良いけど、化粧品コーナーに男が一人で入ってきてキョロキョロしているのはちょっとおかしいっていうことに、お店の中に入った瞬間に気付いた。彼女のことばっかり考えてて、そこに気が回っていなかった。

 まあいいやーと思って探してみると、なんとすんなり発見。昨日の見つからなさはなんだったんだと思いつつ彼女に連絡。みつけたよーって。

 ひと安心して、彼女の作業が終えるのを待とうかなあと思っていたけどもうしばらく掛かりそうとの事だったので、今度は彼女と一緒に行くことになるであろうお店に行ってみた。ここにはない!ってなったら悲しいからね。

 僕だけ先に行って探してしまうというのは彼女に悪いかなあと思ったんだけど、もしなんだったら彼女と行くのは近くの別のお店にすればいいし、と思って余計なことかなと不安になる心を抑えこんだ。

 ない!ない!って探しまわるのは避けたかった。疲れちゃうだろうし。

 そしたらそのお店には、各色限定一個!とかいう、激レア商品として売られていて、早く買わなきゃ売れちゃう!って感じだった。

 今日中に行ければ大丈夫だろう、この分なら最悪売れちゃったとしても別のところにもありそうだし、って思って化粧品探しはここで終わりにした。

 コンビニに寄って彼女の準備ができるまで待ち、それから彼女を迎えに行った。

 下見済みのお店へとさっそく向かい、無事に目的の口紅を手に入れた。どの色にしようかなってすごく迷ったんだけど、持ってない色をちょっと冒険して買うことにした。

 買ってすぐに塗ってみたんだけど、これがものすごく似合っていた。肌の色と元々の唇の色との相性がよかったんだろうね。自然な感じだけど魅力的な唇になってた。お買い物大成功。

 それから出産祝いを買いに、彼女が既に目星をつけていたお店へと向かった。

 しかし、残念なことに以前よりも買おうと思っていたスタイの種類が減ってしまっていて、ここでは手に入れることができなかった。

 どうしようかなと相談して、近くの大きめのスーパーに行って、ベビー用品コーナーを見てみることにした。しばらく悩んだ結果、服とスタイを買ってあげることに決定。女の子用だから、可愛らしいピンクのものを選んだ。彼女が、みずまんじゅうくんの時には我慢していた、可愛らしい方向性のものをこれからは買ってあげられるのだ。

 あまり期待していなかった、といっては失礼だけど、良い物がそんなにあるわけじゃなかろうな、と思って行ったので、思いの外良いものを見つけられて大満足。

 そうしている間に、約束していた集合時間が近づいてきたので、お店へと向かった。

 ちょっと待っていると、ご夫妻到着。僕はお腹がペコペコだったのでるんるんでお店へ入った。昨日のように大遅刻!とならなくてよかった。

 お鍋料理を食べ、仕事の話をしたり、ヤショーダラーさんの愚痴を聞いたりした。彼女が言っていてそうだなあって思ったのだが、ブッダさん夫妻は仕事の話もちゃんと聞いてくれるのだけれど、それ以外の話、ちょっとバカな話とか、しょうもない知識とか、そういう話にも食いついて来てくれる。

 今日は彼女が、下まぶたの筋肉を動かせるという話をしたら、二人が、え!?どうやってるの?って食いついてきて、そこからみんなで下まぶたの筋肉を動かす練習をするという時間になった。ヤショーダラーさんなんて、トイレに立ったついでに鏡の前で練習したらしく、帰ってきたらできるようになってた。面白い。

 スマホアプリの話になって、みんなでゲームやりだしたり、僕が変な名前の宗教の話をしたら、二人が調べてほんとにある!!って盛り上がってくれたり。

 二人を見ていると楽しいし、安心する。

 ご飯を食べ終え、店を出た後も話が尽きず、しばらーく話をした。途中、ヤショーダラーさんが彼女の話はものすごく分かりやすい、頭のなかでイメージしやすい、彼女がすごい!って褒めまくってた。彼女が後輩を指導した話とか、迷惑ばっかりかけてくる座敷わらしに、こんな風に対応したという話をしていると、本当にすごい!神だ!ってほめてくれてた。神はあなたの旦那さんですよって思ったのと同時に、彼女も神として崇められるくらい頑張っているよな確かにって思った。

 彼女がたくさん褒められていたので、僕も嬉しかった。

 あまりに寒いので、耐えかねて解散。

 彼女のことがかなり好きと思われるヤショーダラーさんは、彼女に会えてとっても元気が出たみたいで、またご飯行こうね!!って彼女をめっちゃ誘っていた。よかったよかった!

 帰りに彼女が、長年付き合って結婚したあの夫婦に、負けないくらい我々も息ぴったりだったねって言ってくれて嬉しかった。そうだよね!息ぴったりだよね!相性抜群だよね!!!

 また、出産祝いも帰宅後すぐに渡したみたいで、喜んでくれたっていう報告があった。今日はやることなすこと全部うまく行った日だと思う。

 非常に調子がよかった。

 しかし二日間テンションを上げてわいわいしていたので、疲れがすごい来た。

 僕も彼女もだいぶおねむ。

 早めに寝て明日からの仕事を頑張ろうと思う。

 職場の中だけで物事を考えていると、どうしても井の中の蛙みたいになって、外側から見た時よりも、ストレスとかプレッシャーとかを必要以上に感じてしまっているのかなって思った。

 ブッダさんとか、昨日の女神様とか、その範囲の外側にいる人に話をして、共感してもらえたり、酷いもんだと言ってもらえることで、自分や彼女が思ったこと、行動したことが正しいことなのだと確認できる。それってとっても大事だなって思った。

 話すことで、今職場にある問題を外側から見られるようになるし、外側の人たちからの客観的な意見も聞ける。うまく言えないけど、そうすると、自分の今生活している職場という劣悪な環境が全てなんじゃなくって、もっと外側に仲間とか理解してくれている人たちがたくさんいて、そこで考えればいいんだって思える感じ。

 この二日間で、心がだいぶ軽くなった気がする。

 身体はぐったりしているけど気持ちは元気。彼女にとってもそうだったと思う。

 やっぱり定期的に誰か外側にいる人とご飯を食べて、話を聞いてもらう、あるいは意見を交わし合うというのは非常に大事だね。

 疲れたけどとっても楽しい一日だった。