ダブルデート
今日は彼女と一緒に女神様と会う日だった。
女神様の彼氏が以前の職場で一緒だったという面白い事実は結構前に判明して、そのことは確かブログにも書いたと思うんだけども、いい機会なので彼氏(以下Oさん)も呼んで四人で会おうってことになっていた。
Oさんに会うのがめちゃくちゃ久しぶりで、僕はずっとわくわくしていた。
自覚はなかったんだけど、どうやら僕はOさんがかなり好きらしい。
おそばを食べようってことで現地集合にしたんだけど、女神様とOさんペアは遅れるとのこと。
僕らはだいたい予定時刻に到着して、二人の到着予定時刻まで30分くらいのんびり待つことにした。
しかし30分が経過しても到着しそうな気配がない。するともう少し遅れるという連絡が再び来て、僕と彼女は、女神様に対する好感度の高さからあまりムカつくことなく、ただしちょっと待ちくたびれながらおとなしく待っていた。
これがもっと好感度の低い人が遅れた、だったらもうずっとぶーぶーいってたと思う。
僕らが到着してから約一時間後に二人が到着。久々の再開に嬉しくなった。おみやげを持って来てくれていたのでありがたく受け取る。気が利くけどきっとこれはOさんではなく女神様の気遣いだろうなと思った。
お腹が空いていたのでさっそくおそばを注文して待ちながら、仕事の愚痴を二人に聞いてもらった。彼女が主に話をして、女神様がうんうんって親身に聞いてくれて、僕は横でちょこちょこ口を挟み、Oさんは静かに話を聞いてくれていた。
今一緒に働いている人たちがいかに無能かを語ったわけだけど、彼女の話し方と聞き手である女神様の人の良さで、それほど重い空気とか嫌な空気にならず、楽しい会話になっていたのがよかった。
あまりにひどい僕らの職場の現状に、笑ったり驚いたりしながら聞いてくれて、最終的には恐ろしく大変で可哀想という感想を抱いてくれたみたいだった。僕たちの言いたいことを正しく理解してもらえることがすごく嬉しい。
こういうことがあって、大変でしたっていう話をすれば、それはひどい!とかたいへんだ!って反応が返ってくる。これって当たり前のはずなのに、今の職場の人たちはこれすらやってくれない。自分はもっとつらいだの、それくらい平気だの、全然こっちの話を聞いちゃくれない。
話をして、ちゃんと聞く姿勢でいてくれて、共感もしてくれるし、意見も言ってくれる。これをやってもらえるだけで、話す側のストレスというのはかなり軽減されるし、聞いてもらえてるって嬉しくもなる。僕はそのことに感動を覚えたのだけど、同時に普段どんだけストレス受けてるんだろうって思った。
肝心のおそばはとっても美味しかった。うどん派なんだけど、ここのそばだったらまた食べたいなって思った。彼女もうどん派だけど、ここのそばには満足したみたいだった。
それから女神様が行きたいと言っていた、ケーキ屋さんへ向かう。ご飯を食べた直後で、そんなにお腹は空いていなかったものの、早くいかないとケーキが売り切れてしまうというくらい人気店なので急いで向かった。
わりと早めの時間に到着したのだけれど、ケーキはかなり数が少なくなっていて、もうちょっと遅かったら売り切れになってしまうところだった。急いで正解。
ここでも職場の話で盛り上がった。特に座敷わらしのとんでもエピソードが話す側も聞く側も楽しめる。Oさんは座敷わらしがどんな子なのか知らないから、衝撃的な内容だったと思う。
話をしながらゆっくりとケーキを食べ、それからショッピングモールへいってみた。特に何かを見たいってわけではなかったけど、近場でいい場所がここくらいしかなかった。
ぐるーっとお店をいくつか見て回った。お店に入ると、僕は彼女とペアで行動して、女神様とOさんもペアで行動して、それぞれが別々のところを見に行ってた。女神様とOさん相手だと変な気の使い方をしなくても大丈夫という安心感があり、また二人もわりと自由に、こちらを気にせずにいてくれるのでやりやすい。
僕は気兼ねなく彼女と二人で自由に見て回れた。
こっそり、女神様とOさんが会話している姿を遠くから見て、テンションが上った。
僕が知るOさんと、今女神様と楽しそうにしているOさんとは若干の違いがあって、珍しい物をみているようなきもちになった。楽しそうな二人の姿がすごくよくって、本当に心から応援する気持ちが湧いた。めっちゃ仲良いんだもの。お似合いのカップルって感じだった。
二人の楽しそうな姿を見るたびにニヤニヤしてしまった。
晩ごはんは何にするかって相談をして、みんなの意見を募集した結果、みんななんでもいいという中、僕だけが希望を挙げたのでそこに決定した。僕にみんなが合わせてくれるような感じになっちゃって申し訳なく思った。希望があったほうが決まるから、よかったんだと思うけどね!
ここでも座敷わらしの話をメインに、大いに盛り上がり、大満足のお食事となった。
ついつい時間を忘れて話しすぎてしまう。
女神様とOさんは遠方からわざわざ僕らの方に来てくれていたので、少し早め(といっても結構遅め)に解散した。
また遊びたいと思ってもらえたようで、ありがたい。またぜひ遊びに誘ってもらいたい。
以前、Oさんと彼女が合わない、仲良くできないのではないかという心配をしていた時期があった。Oさん昔はもう少しトゲトゲしてたから。でも今のOさんは丸くなって、もともと持っていた良い部分がより伸びた感じがした。女神様のおかげかなと思う。
彼女と僕が一生懸命、こういう感じでこんなことがあった!たいへん!という話をしていると、二人とも真剣に聞きつつちゃんとリアクションも取ってくれて、非常によかった。
僕はなんとなく、Oさんと彼女が交流ができてよかったなって思う。僕の好きな人たちが仲良くしてくれるのはとても嬉しい。
二人とも解散の時にはわりとあっさりと去っていったけど、態度と直前の会話から推測するに、こちらの職場環境のことを心配してくれていたり、僕たちのことを気遣ったりしてくれているんだろうなって思った。
だいぶ色々話をして、彼女の中に溜まっていたストレスみたいなものがわりと発散できたんじゃないかなって思う。彼女が、身内(同じ職場)じゃない人に現状を伝えて、大変だって思ってもらえてよかったって言ってた。
僕にとって今日は、彼女と一緒にいられて嬉しいし、Oさんに久しぶりに会えて嬉しいし、女神様とも会えて嬉しいしで、嬉しいことばっかりで、テンション上がりまくりだった。
テンションが上って調子に乗ったせいで、その後僕は失敗をしでかしてしまうのだけど、それは別のお話。
彼女が話を進めてくれたおかげで女神様に来ていただけて、Oさんもついてきてくれて、彼女に感謝しなくっちゃ。
今日は本当に楽しかった。この冬一番楽しかった。
またこの四人で遊べたらいいなあって思う。実現しないかなあ。