かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

久々の遠出

 今日は彼女と遊んだ。

 今日の僕たちには、昨日の日記でも触れたとおり、以前一緒に働いていた人(以下、女神様)に会いに行くという大きな目的があった。

 しかも結構遠くて、高速道路を使っても二時間くらいかかる距離。高速代をケチった僕は、とりあえず下道から行こうってことで倍以上の時間が掛かることを覚悟して早起きした。彼女にも頑張って早起きしてもらった。僕たち二人にしては早過ぎるくらいの早起きで、こんな時間に活動しているのが奇跡的!くらいな感じだった。

 身支度を終えた僕は早めに家を出てコンビニへ立ち寄った。早起きするとお腹がすくものだ。昨日のうちに飲み物とお菓子は用意しておいたので、おにぎりでも買っておこうって思った。あんまりたくさん買うのもお腹空かなかった時に困るので、二つだけ買っておいて、もし彼女が食べたいって言ったらあげることにした。

 彼女の準備ができたと連絡があったので、急いで彼女の家に向かう。

 車に乗った彼女が「おにぎりが食べたい」と言ったので、僕は心のなかでガッツポーズした。得意気におにぎりを差し出し、食べていいよー!って言う。彼女は僕の準備の良さにさして驚くこともなく、お礼を言っておにぎりを食べ始めた。えぇー!おにぎり食べたいの分かったのー!くらいのリアクションがあったら僕は調子に乗ってしまったので、クールな反応で正解だったと思う。

 早起きしたけれど、時間に余裕があるわけではないので急いで目的地へ向かう。長旅だから気合を入れて、そして彼女の命も預かっているわけだから安全運転で。

 一時間くらい車を走らせていると、彼女が飽きてきた。そういえば以前遠出した時も一時間を過ぎたくらいのところで飽きてたなあって思い出す。どうやら彼女が楽しく車に乗っていられるのは一時間から一時間半くらいみたい。それ以上は苦痛でしかないようだ。でも残念ながら高速道路を使わないという選択をしてしまった為に、一時間車を走らせても彼女がこの苦痛から解放されるまでにはまだ三時間ほど残っている。幸い、今日の車内はなぜか寝心地が良い(彼女談)らしく、道中をうとうとして過ごすことでなんとか乗り切った。

 僕は運転が好きだし楽しいので、運転がんばってるのに隣で寝やがって!って思わない。眠れるんだったら寝てくれる方が良いと思う。彼女もそれを気にせず寝てくれるので僕も気を遣わずにいられて楽。隣に彼女が乗ってるってだけで嬉しいし。

 腰が痛くなりながらも何とか目的地にたどり着き、無事女神様に昨日買ったチョコを渡すことができた。

 あ、そうそう実は昨日チョコを買った時に、彼女へのプレゼントも買っていた。バレンタインのお返しという意味も込めてだけど、それを関係なしにしても、これ彼女にあげたら喜んでくれるかも!あげたいなーって思ったので勢いで買った。喜んでくれたのでプレゼントは成功したと言っていいと思う。あげてよかったなって思えたし。ただやっぱり彼女の反応にサプライズ感がなかったので、おそらく僕が彼女のためにプレゼントを用意しているであろうことは予測されていたのだろう。くやしい。びっくりさせたいのに!

 で、職場におじゃましてしばらく話をしてしまった僕たちは長居してしまったことを謝罪しながらも、来てよかったー!ってごきげんになって車に戻った。女神様が僕たちを見つけた時の反応も、チョコを渡した時の反応もとっても良くて、しかもそれが心の底から喜んでくれてるんだろうなって分かるから、こちらとしてもすごく良い気分。またご飯食べに行きましょうなんていう約束を軽くして、お別れした。

 一番の目的を果たせた僕たちは、次なる目的、巨大ショッピングモールへと立ち向かうことに。

 でもその前に、実はこの辺り彼女が大学時代に住んでいたアパートがあるところらしくって、そのアパートを見に行くことにした。最寄り駅までナビで行って、あとは彼女の記憶を頼りに道を進む。ちょっと間違えたけど結構すんなり到着。道中もこのお店よく行ったとか、ここの横断歩道で香水の瓶落としたとかいうエピソードが出てきて、僕の知らない彼女の記憶がここにはたくさんあるんだな、みたいな気持ちになった。ちょっと切ないような。でもそんな思い出を彼女が教えてくれることで、それを共有できて、嬉しかった。彼女が住んでいたアパートはピンク色で可愛かった。なかなか良い物件。

 アパート見学を済ませ、巨大ショッピングモールへと向かう。道がよくわからなくて疲労感に襲われながらも無事到着。知らない道走るのは結構なストレスになるね。ナビがあってもよくわからないし。でもちゃんと着いてよかった。

 ここは彼女が大学時代によく来ていたところで、またここに来たいってずっと思っていたみたい。でもなかなか気軽に行ける距離じゃないしね。今日一緒に来ることができてよかった。いつも行くショッピングモールの二倍くらいの大きさで、回るのが結構大変。雑貨屋がいっぱいあって、見て回るのが凄く楽しかった。久しぶりに来るから変わったところと、大学時代にも来てた!っていう変わらない思い出のところがあって彼女も楽しそうだった。

 これが欲しい!みたいな探す目的のものは特になくて、いいのがあったら欲しいなあっていうくらいのものを一緒にぐるぐる回りながら探した。なかなか来ることができないところだからお金使ってやろう!っていう気持ちで来たけど、結局あんまりお買い物しなかった。でもめずらしいものとかたくさん見れたので大満足。彼女にすてきなものも見つけて一つ買ってあげられたし。

 ここで大問題発生。お腹がとっても空いた。でもお昼ごはんというには遅すぎる時間だし、夕食というには早過ぎる時間。ということで何か軽く食べようってことになった。彼女がおいしいおにぎりのお店があると教えてくれたので、そこでおにぎりを買って車に戻って食べることにした。コンビニのおにぎりだけではおにぎり欲が収まらなかった。よくよく考えれば、彼女のためにおにぎり買おう!ってコンビニで買ったんだけど、その時僕にもおにぎりを食べたいって気持ちがあったのだ。だからこそ買ってきたわけで、でもまだおにぎりを求める気持ちがどこかにあって、彼女の提案がすごく魅力的に思えた。

 ちょっと高級なおにぎりを注文して、るんるんで車に戻り、もぐもぐ。

 せっかく遠出してきたんだから、ご当地っぽい何かを食べるとかちょっと高級なお店に行くとかしてもいいんだけど、僕はこうやっておにぎりを車の中で食べるほうがしっくり来る気がするし、幸せを感じる。こういうのが大好きだなあっておにぎりを食べながら思った。

 軽く腹ごしらえをした僕たちは、お腹が空き始めた頃からずっとラーメンが食べたい!ラーメンが食べたい!と言っていたので、地元に近いところにあるラーメン屋さんに行くことにした。

 行きで懲りたので、帰りは高速道路を利用することにした。時間と疲れはお金に代えられない。ただ僕、高速道路不慣れ。実は結構緊張してた。しかも知らないところだし、まずどこから乗るの?ここは何道路なの?ってテンパっていた。でも僕があたふたしていると彼女が不安になっちゃうし、できるだけ平静を装いつつ走ってた。でも最終的によく分からなくなってあたふたしまくった。ナビの操作をしてもらいながらあわあわして取り乱してしまった。ごめんね。道複雑すぎ。

 道路はほとんど混雑しておらず、スイスイ走れた。行きの苦痛と比較すると雲泥の差である。

 あっという間に(といっても二時間は掛かって彼女はくたくただったけど)ラーメン屋さんに着き、お気に入りのラーメンを美味しく頂いた。でもちょっとトッピングミスって後悔した。

 あとはDVDを借りようっていつものレンタルショップに行って、あとディスカウントショップにも行ってお買い物して、いつもより早い時間だったけど解散した。いつもより早い時間とはいってもいっしょにいた時間は12時間を超えてた。嬉しい。でも早い解散は寂しい。わがままを言ってはいけない。たくさん一緒にいられたのだから。

 そんなわけで、たくさん移動して疲れたけど、中身の濃い充実した一日でした。彼女とお出かけ出来てよかった。楽しかった!