かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

マネージャー

 彼女はやらなきゃいけないこととか覚えていなきゃいけないことを、僕に覚えておいてと言ってくる。彼女は大事な予定でも結構ころっと忘れてしまうときがあるし、細かいこともうっかり忘れているってことがあるみたい。結構うっかりさんなのだ。

 そこで僕が彼女の予定を覚えておくという、マネージャーみたいな仕事を任される。もしかしたら彼女自身の記憶力よりも僕を信頼してくれているのかもしれない。とはいえ僕もそこそこ忘れっぽい。すごく重要な事は滅多に忘れないけど、それよりも優先度とか重要度が低いものは忘れがちだ。例えば観たい番組を録画しとかなきゃって思っていても後回しにするとすぐ忘れる。頼まれた仕事も後でやろうって思っていると忘れてしまう。覚えておかなくてはいけない出来事が先にあればある程忘れてしまう。もちろんメモはするし、メモは非常に有効だ。しかし残念なことに、メモをしてもメモを見ることを忘れてしまうことがある。だからメモをしたという事実を覚えている間しかメモは有効ではない。あーなんかさっき言われてメモしたなあって振り返れないとメモは全く意味をなさない。

 一度、彼女に言われたことをメモもなにもしていなくて、はいはいって聞いていたらすっぽり忘れて大惨事になったことがある。メモは重要だ。加えて僕は最近、携帯のカレンダーにメモをして、予定時刻にお知らせしてくれるように設定している。そうすればメモをしたことを忘れていても勝手にアラームが鳴って教えてくれる。非常に便利な素敵機能。こいつのおかげで僕は彼女に言われたことをきちんと伝えることができる。きっとこいつにはたくさん感謝しなきゃいけない。

 僕に覚えておくように頼んだ彼女自身も、本当に全て忘れてしまっているわけじゃないし、僕の活躍する場はそんなにない。きっと彼女は本当に自分が忘れてしまった時に教えてくれる保険としてプラス、僕に頼んでおいたから大丈夫という安心がほしいんだと思う。彼女に安心を与えているって思うとなかなか気分がいい。

 彼女は僕を信頼して色々頼んでくれるし、話もしてくれる。それがすごく嬉しい。彼女の信頼に応えられるように気を引き締めていないといけない。気を抜くと失敗して悲劇を巻き起こすからね!

 これを書いていて彼女のマネージャーってポジションなかなかそれっぽいなって思いました。

 おわり。