かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

問題

 今日はとある問題について彼女と話し合った。

 この問題は昨日僕がそれを知り、彼女にどう伝えようか散々考えた挙句伝えずに今日まで引き伸ばしてしまったものだった。

 この問題に関して話し合うことは決して愉快なことではないし、彼女が嫌な思いをしてしまうという予想も容易に出来た。なぜなら僕もこの問題を知った時、嫌な思いをしたからだ。

 だからできることなら僕が一人でこの問題を解決、というか対処していこうかとも考えた。でも僕はそんなことができるほど器用な男ではないのは分かりきっている。彼女にこの問題を話さずにいることは隠し事をしていることと同義であるとも思った。僕の知りうる情報は彼女にも伝えておきたいし、彼女も僕に得た情報を伝えてくれる。それを彼女に嫌な思いをさせたくないという僕の主観からみた勝手な思いやりで今回だけ伝えないということも僕にはできなかった。それになにより僕は彼女を信頼している。信頼して頼っている。だからこの問題に関しても二人で考えたかった。

 この問題について話した時、彼女の反応は至って冷静だった。彼女は客観的に思考し、判断することができる。それでもやはり嫌な気分にはさせてしまった。ただ彼女はその嫌な気分というものですら、しっかりと受け止めてくれた。その芯の強さが彼女の魅力だと思う。

 結果僕たちは建設的な話し合いができた。

 問題の解決には至らないにしても、今後どうするべきかという方向性は見えた。

 これはやはり僕一人の力ではどうにもならなかったと思う。彼女がいてくれたからこそ、彼女の考えがあったからこそ、ある一定の結論まで辿りつけたんだと思う。

 僕がこんな話をしたせいで彼女は嫌な思いをしてしまったんだけど、話してくれてよかったと言ってくれた。彼女の優しさに僕はいつも助けられている。そもそも彼女の存在に僕は助けられているんだけど。

 今回のことで、僕が彼女を信頼して話をしたことは間違いではなかったし、今後も何か問題が起こった時には必ず彼女に伝えようと思った。