かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

くちごたえ

 僕は最近彼女に口ごたえするのが楽しい。彼女の言っていることが気に入らないとか、彼女を言い負かしたいとかじゃなくて、素直に異を唱えられるってことが嬉しくてたまらないのだ。もちろんこれをやると場合によっては彼女を嫌な気分にさせてしまうこともある。口ごたえってう表現がちょっと良くないかもしれない。なんていうか、彼女と違う意見を持った時にそれを遠慮せずにきちんと伝えられることがなんだか楽しい。ケンカにならないラインで意見をぶつけ合う感じ。その加減ってめちゃくちゃ難しい。でもそれがちゃんとできると楽しい。この感じどうしたら伝わるだろう。

 まず僕が思ったのは、最近言いたいこと言えるなあっていうこと。僕は本当に自分の思ったことを言うのが苦手で、100思ってたら5くらいしか言えない。大げさじゃなく。でも彼女には最初の段階で30/100くらいは言える気がした。これはすごいことで、彼女の僕との距離感が、近すぎず遠すぎずの適切な間隔だったからだと思う。あの時もっと踏み込んで来られたら僕は壁を作ってしまっていたかもしれないし、踏み込まれなかったら喋る機会を失っていただろう。ということで彼女とは最初から話しやすくて、気軽になんでも話せるなーっていう感覚があった。ただそれは友達としてというか、職場の仲間としてというか、そういう程度の関係としたら話せるなっていうことであって、僕の心の内を全て打ち明けていたかといえばそうではない。仲良くなっていく中で、徐々に自分の思ったことを出来る限り伝えようと思い始め、失敗ばかりしたけどそれでも自分の思いを伝えようって思って努力してきた。彼女に自分のことを理解して欲しかったんだと思う。そのおかげでずいぶん自分の言いたいことを言えるようになったと思う。70/100くらい。さすがにまずいと思ってブレーキを掛けることもあるからね。80とか90になると僕の思考がほぼ垂れ流し状態で危険だ。

 自分が言いたいことを、相手が聞いて受け入れてくれるのって嬉しいよね。彼女が今までそうやってしてきてくれたから、僕は自分の言いたいことを少しずつ出せるようになってきた。そしてそれによって冒頭で言った意見のぶつけあいみたいな軽快な会話ができるようになった。もしかしたら彼女は僕が言い返すようになって生意気になったと思っているかもしれない。あーでもなんとも思ってないかもしれない。どうだろう。

 必ずしも意見を否定したいわけじゃないし、ひねくれたことを言いたいわけでもない。そうじゃないことは彼女も分かってくれているとは思う。言いたいことを言うだけじゃなくて、彼女のこともしっかり考えなきゃいけない。それは当たり前だ。

 自分の言いたいことを遠慮せずに言えるのって僕にとって凄く素敵なことで嬉しいこと。それができるっていうのも彼女が僕とって特別だっていう証だと思う。