かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ももちゃんとの

 発表会が終わり、打ち上げをして、各々自己評価をしたり、周囲に感謝を伝えたり、一旦活動に一区切りがついた。彼女ももちろん今回の発表会に至るまでのことを振り返っただろうし、今後のことについて考えを巡らせてもいるだろう。

 サークルでは世代交代が行われそうで、サークルの中心に彼女やももちゃんが据えられることになる流れらしい。詳細までは知らないのでなんとも言えないんだけどね。

 今回の総括とか、次回以降のことについて彼女はももちゃんと連絡を取ったらしいんだけど、そこで問題が起きた。

 ももちゃんは、自分が周囲から信頼されていないということに焦りのような不満のようなものを抱いているようだった。それが、周囲に信頼されている彼女に対する嫉妬や、彼女が信頼している相手に対するやきもちに形を変えてしまっていた。

 しかし彼女が勝ち得た信頼というのは、彼女が今まで積み重ねてきた努力があったからこそ得られたものだし、真剣に活動に向き合ってきたことが評価されたからだ。

 ももちゃんがそれを求めるのは、身の丈にあっていないというか、現状ではももちゃんの努力に見合わないものになってしまう。

 きっと今はそのことを冷静に見つめることができなくて、羨ましい、欲しい、どうして自分は信頼されないの!つらい!ってなってしまっているんだと思う。

 そんな状態のももちゃんに対して、彼女は冷静に、しかし思いやりを持って、現状では信頼を得られないのは当たり前のことで、今後の活動の中で認めてもらって信頼を得ていくしかない、というようなことを優しく伝えた。

 彼女は厳しいことを言ってしまったかもしれないって言っていたけど、僕が客観的に見ると、彼女は厳しいことどころか、相手を気遣った配慮ある内容を伝えていて、これ以上良い感じに伝えることなんてできないんじゃないかって思うくらいだった。

 しかしももちゃんはそれを受け入れられなかったようで、彼女のことを拒絶してしまった。

 こうなってしまったのは明らかに受け手の問題で、彼女に全く問題はないと僕は思う。

 ももちゃんは現状では手にはいらない物を、欲しい欲しいと駄々をこねている状態で、これはももちゃんが、今手に入れることはできないからもっとこれから努力しなくてはと自分で気付かなければいけないことだ。

 今彼女がしてあげられることはない、と僕は思う。

 でも彼女がももちゃんを見捨てるようなことはないと思うし、ももちゃんが自分を見つめなおしてくれるだろうと僕は期待している。

 昨日の疲れが抜けてないところに、こんな会話が繰り広げられて、彼女はとっても疲れただろうと思う。災難だった。

 ももちゃんはたまにこうやって彼女にものすごい爆弾を投げつけてくるから、僕としてはなにやってくれてんだよ!って思うけど、彼女にとってももちゃんは大切な存在だし、できることならうまくここからやり直してもらいたいなと思う。