かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

需要と供給

 彼女といると僕はとても幸せだ。

 彼女は僕のことを理解してくれている。

 僕がちょっとへこんでいたり、不機嫌だったりするとすぐに察してくれる。

 そんな彼女に甘えてしまいたくなるんだけど、手放しで甘えてしまってはいけないと思っている。僕はもちろん彼女に甘えたい気持ちがあるが、同時に彼女に甘えて貰いたいという気持ちもある。どちらかと言えば甘えて貰いたい気持ちのほうが強い。

 僕が甘えてばかりいれば、彼女は僕に甘えることができなくなってしまう。僕は彼女にとって頼れる存在でありたいし、無理をしなくていい相手でありたい。彼女が言いたいことを言えて、したいことをできる相手でありたい。

 甘えてきてくれる彼女はすごく可愛くて、なんでも許してあげたくなっちゃうし、なんでもしてあげたくなる。僕は頼りにされたり必要にされたりすることで自分の存在意義を見いだせる気がしているので、彼女がそうしてくれることで僕は自信を持つことができるし、必要とされてると実感することができる。

 そういう意味では凄く需要と供給のバランスが良いんだと思う。

 彼女の周りには彼女に甘えてばかりいる人達が多いので、彼女は本来の自分よりも少し頼れる人、しっかりしている人でいなくてはいけなくなってしまう。そうやって無理していると次第に疲れてきてしまって、いつかその無理が限界を迎えてしまう。だから僕は限界を超える前に彼女が無理をしなくてもいい場所を作ってあげたいと思っている。

 僕のそうしたいという思いがお節介にならずに彼女を喜ばせたり助けたりする結果に繋がっていることは本当に嬉しい。無理に意識して彼女を助けようとしているわけではなく、僕自身の欲求にしたがってやりたいようにやっている結果だから。これで仮に僕が無理をしていたとしたら今度は僕に限界が来てしまうのだろうけど、現状無理をしていないので限界が来ない。

 頑張り屋さんで、しっかりしている彼女が僕に見せてくれる可愛らしい所や弱い部分は、とっても魅力的だ。

 できることなら他の人に甘えて欲しくないし、他の人に弱い部分を見せて欲しくない。彼女の可愛い部分は僕だけが知っていたい。無理な話だけどね。

 というわけで僕は彼女に甘えてきて欲しいと思っている。同時に僕も甘えたいと思っているのだけど、これに関してもどちらかが一方的に甘える、甘えられるという感じにならず、可変的にというか立場が入れ替わっても成立するのがとても良い。一方的にならないっていうのが実はすごく重要なんじゃないかなって。どちらの立場にもなれるってことは偏らないってことだから、不満が片方だけに溜まったり、どんどん相手に遠慮が無くなって悪い方向に行ったり、ということが無いと思う。

 だからこそ僕は彼女といることに居心地の良さを感じているし、どれだけでも一緒にいたいと思えるのだろう。

 特に意識せず、彼女とこういう良好な関係を築けていることに幸せを感じずにはいられない。