かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

わっしょっしょい

 連日ブログを書く感覚懐かしい。

 今日は仕事中に彼女から連絡があった。

 連絡自体はいつものことで、とんとんちゃんがうんちしたとかなかなか寝ないとか、ぐっすりだとか状況を伝えてくれる。

 それを見ると安心する。

 今日の連絡はいつもと違い、少し心配になる内容だった。

 全然おっぱい飲まないや~って。

 そこまで心配することじゃないのは連絡をくれた彼女はもちろん、僕も分かっていた。

 しかしその後もおっぱい拒否が続き、僕が帰る少し前にはずっと泣き止まなくなっていたようだ。

 どうしたとんとんちゃん。

 いつもだったら泣いてても5~10分くらいあやしてれば寝るのに。

 全くそんな気配がない。

 不安のなかとりあえずお風呂に入ることになった。

 機嫌悪くてもお風呂に入るとすっきり!なんてこともあるはず、そんな思惑通りお風呂は普段と変わらずな感じで入れた。ご機嫌ではなかったけども。

 問題はその後のおっぱいタイムである。

 引き続き拒否られるようだと彼女のメンタルも心配だし、とんとんちゃんの身体も心配になる。

 僕はお風呂を洗いながら、聞こえてくる物音を気にしていた。

 ぎゃぁーという泣き声。これはいつものことで、お風呂との温度差でびっくりしたり気持ちよかった状態から移動させられてしまったことで怒っていたりする。

 彼女が手際よく身体を拭いて服を着せて、授乳に移るとその泣き声も聞こえなくなるのが普段の流れだ。

 今日は違った。

 ぎゃあーーーーああああーーーきぃぃぃーーーってな感じで泣き続けてる。

 心配になって見に行くと、顔を真っ赤にしておっぱいを飲まないとんとんちゃんとしょんぼりした彼女。

 あれこれ試しても飲まないので、彼女は放心状態。僕はとんとんちゃんを抱っこして必死にご機嫌を取り、再度彼女のもとへ。

 だが飲まぬ。

 断固として飲まぬ。

 半ばヤケになった彼女が「わっしょっしょい!わっしょっしょい!」という掛け声とともにリズミカルにとんとんちゃんのお尻を叩くと、なぜか飲み始めるではないか。

 「赤ちゃん おっぱい 飲まない」で検索した結果の”いつもと環境が変わると飲まなくなることがあります”というアドバイスは全く意味をなさず、目の前で繰り広げられるいつもと違う光景。

 授乳拒否、授乳ボイコットなどと言われる新生児から4ヶ月頃に見られる現象は、世の子育て中の親を悩ませる問題のようだが、彼女はそれを自力で、そして短時間で突破してみせた。

 快挙ではないだろうか。

 比べようがないから分かんないけどさ。

 1週間くらい満足に飲まないこともあるみたいなのよ。

 すげえって思ったね。

 彼女らしいというか、彼女だからできたと思う。

 よくやった。

 とんとんちゃんがまたこんな風になっても彼女ならきっと乗り越えられるだろう。

 もちろん僕もフォローするけどね。

 彼女の頑張りに賛辞を。

 おわり。